「KOPURE側の言うように、学生主催のミスコンの場合、特定サークルに独占権があるわけではないので、差し止める権限はありません。問題なのは、KOPUREが同じ『ミス慶應コンテスト』という名称を使っているために、昨年も開催した団体だと間違えて応募してしまうケースがあったということ。法的効力がないにせよ、実行委員会側が抗議するのは当然といえます。
大学側がミスコンの商標を取り、公認サークルにライセンスを交付するという方法もありえますが、現実的ではない。フェミニズムの観点から、近年は女性の美をコンテストで争わせること自体に反対する人も多い。慶應義塾が率先してその商標を取るかといえば、はなはだ疑問です」
大学の広報室に聞くと、「ともに非公認団体で、大学としてはミス慶應の運営には関知していない」とのことだった。
※週刊ポスト2019年6月7日号