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王将・日高屋との差別化は? 中華チェーン「れんげ食堂」の魅力

れんげ食堂の「ホイコール定食」

れんげ食堂の「ホイコール定食」

 中華料理チェーンと言えば、「餃子の王将」、「日高屋」、「幸楽苑」といったあたりが馴染み深いかもしれないが、ここ最近、関東圏で店舗数を増やしているのが、「れんげ食堂 Toshu」(以下、れんげ食堂)だ。

 れんげ食堂は、オリジン弁当を手がけるオリジン東秀が運営する、中華料理チェーン。2017年3月、世田谷区南烏山に第1号店がオープンし、現在50店舗にまで拡大した。外食チェーンに詳しいフリーライターの小浦大生氏はこう話す。

「れんげ食堂は、定食のみのチェーンということではなく、ちょっとした居酒屋感覚でも利用できる。近い業態となるのは餃子の王将や日高屋などでしょう。店内はとても明るく、清潔感があるのが大きな特徴で、女性客やファミリー層も意識した店作りになっています。以前、『オリジンダイニング』という定食専門店だった店舗が、『れんげ食堂 Toshu』にリニューアルされているケースも多いです」

 オリジンダイニングの頃は和食の定食メニューも多かったが、れんげ食堂では、餃子、チャーハン、ラーメン、レバニラ炒めなど、中華がメインとなった。

 価格はというと、たとえば餃子なら5個入りで180円(税別)。餃子の王将であれば、餃子は6個入りで240円(税別、関東地区、店舗によって価格が異なる場合あり)、日高屋の餃子は6個で230円(税込)となっている。1個あたりの税込価格で比較すると、れんげ食堂は約38円、王将が約43円、日高屋が約38円となっている。

「れんげ食堂の価格は、日高屋と同じくらいの印象です。定食も同程度です。ただ、餃子については、5個入りで売られる分、商品単価が安くなるので、ちょっとだけお得感はあります。たとえば、餃子5個とライス、スープ、漬物がセットになった『餃子定食』は360円(税別)とかなり安い。こういう安価なメニューがある点で、他チェーンとの差別化がはかられているとも言えます」(小浦氏)

味はオリジン弁当に似ている?

 れんげ食堂によく通っているという30代の男性会社員Aさんは、その味についてこう話す。

「私がよく注文するのは『ホイコール定食』(税別720円)なんですが、この味がオリジン弁当の回鍋肉とほぼ同じ。以前からオリジンの回鍋肉をよく食べていたので、なんとも安心する味で思わず注文してしまいます。中華料理というと、かなり脂っこいイメージもありますが、れんげ食堂はどちらかというと優しめな味に感じるメニューも多い。個人的には、そこがうれしいポイントです」

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