「試験車種は、予防安全技術を搭載した車種のなかでも、日本自動車販売協会連合会などが集計する新車販売台数が多い車種のうち、最も売れているグレードで試験しています。各社の性能を点数で比較できるようにすることで、より高い予防性能を搭載した自動車の登場を期待しています」
2018年度にNASVAが試験した16車種の結果をランキング化したものが別掲の表だ。試験項目は、
【被害軽減ブレーキ[対歩行者]】65点満点(日中25点+夜間40点)
【被害軽減ブレーキ[対車両]】32点満点
【車線逸脱抑制】16点満点
【後方視界情報】6点満点
【高機能前照灯】5点満点
【ペダル踏み間違い時加速抑制】2点満点で、すべてが満点だと126点になる。
「これらの機能を搭載していない車で発生した実際の事故をもとに“もしその機能が搭載されていれば、どれだけ死傷者を減らせたか”を基準として配点を振り分けています。具体的には、全6項目の中で【被害軽減ブレーキ[対歩行者]】の配点が最も高いのは、この機能が搭載されていれば防げた事故が最も多かったことを意味しています」(同前)
◆「夜間対応」の機能かどうか