そんなゼロメン夫たちに、“脱ゼロメン”のための5つのヒントを提案したい。
だが、その前に知っておいてほしいのは、家事にも育児にも365日休みがないという事実である。ゼロメン夫には毎週休みがあるが、妻には一年中休みがない。そのことを踏まえた上で、5つのヒントの中からどれか1つでも参考にして、脱ゼロメンに向けた具体的行動を起こすきっかけにしていただきたい。
◆ヒント1/自前にこだわらず外部の力を利用する
ゼロメン夫が家事・育児を妻に任せるのなら、妻も外部に頼っていいはず。お惣菜を買ったり、外食したり、家事代行を利用したり、ベビーシッターを頼んだり、食洗機を購入したり……。その費用のためにゼロメン夫は、酒やタバコの回数を減らすなどガマンする。
◆ヒント2/夫が妻を養っているのではない
家庭が安泰だからこそ仕事に集中できる。稼ぎは夫だけの力ではなく、夫婦が協力して得ているものだ。「養ってやっている」という上から目線は認識が間違っている。
◆ヒント3/妻には妻のキャリアがある
キャリアとは、人それぞれの人生の足あと。夫には夫のキャリアがあるように、妻には妻のキャリアがある。夫婦で応援しあえば、お互いのためにできることが見えてくる。
◆ヒント4/自分のことは自分で
洗濯物は誰がたたむのか。食器は誰が洗うのか。全部妻がやってくれている。ゼロメン夫が自分のことを自分でするだけで、妻の負担は軽減されるはず。
◆ヒント5/子どもだって家事の戦力
家事は家族全員の務め。子どもはゼロメン夫を見て育つ。子どもが成長するにつれて一緒に家事を行うようにすれば、子どもにとってかけがえのない学びになる。
世の妻やイクメン夫からすれば、これら5つのヒントだけでは生ぬるいかもしれない。しかし、ゼロメン夫が一歩踏み出せば、その一歩は次の一歩へとつながっていく。5つのヒントは、いわばその入り口だ。
夫婦でどの程度家事をシェアするかは、夫婦ごとにほどよいバランスがある。必ず半々でなければならないものでもない。大切なのは、夫婦で話し合い、互いに納得できるラインを見つけること。
しかし、いつまでも夫がゼロメンのままでは、話し合いすら成立しない。妻が何も言ってこないのは、言う気が起こらないからだということをゼロメン夫は知る必要がある。ぜひ、脱ゼロメンへ一歩を踏み出していただきたい。