だが、この手続きが複雑だ。年金受給に必要な「年金請求書」は原則65歳の誕生日の3か月前に日本年金機構から送られてくる。だが、「繰り上げ受給」をしたい場合はその何年か前に専用の書類を自分で取り寄せなければならないし、「繰り下げ受給」を選ぶときも別の書類がいる。また、妻との年の差や妻の年齢によって「加給年金」か「振替加算」か追加支給される年金の申請方法も違う。いずれも、手続き漏れのまま5年の時効を過ぎた年金は戻らない。
老後資金「2000万円不足」の時代だからこそ、年金を1円たりとももらい損ねないための正しい手続方法を覚えておきたい。
※週刊ポスト2019年7月5日号