宿泊先は「直前まで公表されないが、トランプ氏が帝国ホテル大阪、習氏がウェスティンホテル大阪になる予定」(前出・記者)という。双方の宿泊先の選定にも日本は最大限気を遣った。
「トランプ氏が宿泊する帝国ホテル大阪は日本を代表する旗艦ホテルなので、日本にとって最重要国であるアメリカ大統領が使うのが自然。ホテル側も、2017年にトランプ氏が宿泊した帝国ホテル東京から経験豊富な応援部隊を呼んで万全の態勢を組んでいるそうです。
一方のウェスティンは世界最大のホテルグループが運営する超高級ホテルで、大阪を訪れる中国の要人も頻繁に利用している。格式はもちろん、車で15分と両国の“微妙な距離感”にも配慮したようです」(在阪ベテラン記者)
ホテル評論家の瀧澤信秋氏によれば、「それぞれの国の政府関係者が予算などの要望を日本側に伝えた上で日本政府がホテルの割り振りをする。海外の首脳を迎える場合、警備上の理由から1フロアすべてを貸し切りにするのが基本で、1年前からホテルを押さえることもあるほど」だという。
それほど準備を重ねてもこの会談は、“想定外”だった。
「どちらのホテルでやるか決まっていないから直前にならないと準備できない。お互いのメンツがかかるため、日本側が下手に口出しするわけにもいかない。官邸も外務省も対応に苦慮しているし、ホテルや警察はどう警備体制を組むか困惑している」(前出・在阪記者)
◆第3の場所を提供