ライフ

60~64歳、65~69歳、70歳以降 年代別「資産寿命」の考え方

「資産寿命」の考え方とは?

 年金や老後資産について、政府のスローガンをただただ真に受けるのではなく、その“真意”を理解した上で対策を練らなくてはならない。ただし、「対策」も人によって大きく異なる。現役時代の収入から年金額、自宅のローン額まで、人それぞれ違う。「あなた自身の現状」を正確に把握した上で対策を講じないことには、本当の“安心できる老後”はやってこない。

 我が家のお金は何歳までもつのか――それを考える上での“変数”は多い。60歳の定年後も正規雇用の職があるのか、妻は専業主婦なのか、パートに出ているのか、正社員なのか。それによって家計収入は大きく変わる。60代前半で「特別支給」の年金が受け取れるかは、性別と生年月日によって一人ひとり違う。

 なかには、予測が立たない事柄もある。いつ大病を患うのか、何歳から介護が必要になるのか、そして何より、自分は何歳で死ぬのか──。

 だからこそ、定年後のお金を巡る問題では「はっきりわかること」「ある程度、予測できること」「リスクがあるとしか言えないこと」を峻別し、整理していくことが必要になる。

 そこで、大まかに資産寿命の見通しを把握する「書き込み式〈資産寿命〉診断シート」の作成をお勧めしたい。預貯金の額や自宅の資産価値、見込める年金額などを一つずつ記入し、「資産が何歳までもつか」をシミュレーションするためのシートだ。ファイナンシャルプランナー・森田悦子氏の解説。

「こうしたシートを活用して、“現状のままいくと何歳まで資産がもちそうか”を可視化することは非常に重要です。それによって、いつまでに、どのような対策を取る必要があるかが浮かび上がってくる」

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
3大会連続の五輪出場
【闘病を乗り越えてパリ五輪出場決定】池江璃花子、強くなるために決断した“母の支え”との別れ
女性セブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン