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2019.07.11 15:00  マネーポストWEB

日本産か中国産か? 回転寿司5大チェーン「定番ネタ20」の原産地

5大チェーン「人気・定番ネタ」原産地全比較

 2007年に中国産の冷凍餃子を食べた日本人10人が食中毒を訴えた「メタミドホス混入事件」からおよそ12年、「中国産食品」への不安はいまだ消えない。都内在住の50代女性はこう話す。

「餃子の事件のほか、鶏肉の消費期限切れ事件などの印象が強いし、PM2.5や水質汚染などの影響も心配。多少高めでも安心できる国産を選んでしまいます」

 都内の中堅スーパー食材売場担当者もこう指摘する。

「中国産食品を買わない人は徹底していて、国産の半額でも手を出さない人が多い。特に年輩の方や子連れの母親は警戒心が強いように思えます」

 そうした行動を取る人たちが必ずチェックするのが「原産地表示」だが、外食産業ではその表記がややこしい。

「2017年9月に食品表示法が改正され、すべての加工食品について、原材料のうち最も量が多いものの原産地表示が必要になりました。しかし、外食メニューには明確な規定がなく、産地表示の義務はありません」(農水省消費・安全局消費者行政・食育課)

 外食業界は今年3月に原産地表示の新ガイドラインを作成したが、運用は各社の自主性に委ねられる。

 外食産業の中でもとりわけ気になるのは「鮮魚」を扱う回転寿司だ。回転寿司の市場規模は年々拡大して2018年に6000億円を突破。ファミリー層を中心に人気の高い回転寿司のネタに、「中国産」はどのくらいあるのか。

「スシロー」「はま寿司」「くら寿司」「かっぱ寿司」「魚べい」の5大チェーンがHPで公開する情報から、「定番ネタ20」の原産地をリスト化した(別掲)。

 リストを概観すると、スシロー、はま寿司、かっぱ寿司は中国産が多く、くら寿司と魚べいが少ないように見える。

 ネタごとに見ていくと、5大チェーンすべてが中国産だと表記するのはアナゴ。イカとガリは、くら寿司を除く4社が中国産で、軍艦や手巻き寿司に欠かせないノリはスシロー、はま寿司、かっぱ寿司の3社が中国産だ。逆に5社すべてが日本産と表記するのはハマチとアジだった。

 ここで注目したいのは、一口に「中国産」と言っても、必ずしも「中国で獲れた水産物」を意味するわけではない点だ。むしろこの業界において、中国は“加工工場”としての役割が大きいという。『回転寿司の経営学』の著書がある回転寿司評論家・米川伸生氏が指摘する。

「販売単価が安く原価率が高い回転寿司は、加工の人件費を少しでも安く収める必要があることから、中国の工場が多くなっています。アラスカや南アフリカなどで獲れた安価な食材を人件費の安い中国の工場で加工した後、日本に運ぶケースが少なくありません」

※週刊ポスト2019年7月19・26日号

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