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2019.07.21 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】ドル軟調が続く中、ユーロも緩和の可能性

ドル利下げの思惑強く、ドルストレート全般が売られやすく

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が7月22日~7月26日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円は弱含みか。米連邦公開市場委員会(FOMC)を翌週に控え、国内総生産(GDP)で減速が確認された場合、0.50ポイントの利下げに思惑が広がりやすく、ドル売りが強まる可能性がある。国際通貨基金(IMF)が17日に公表したレポートでドルの過大評価が指摘されていたほか、トランプ米大統領の対中制裁示唆で米中貿易摩擦の激化が再び警戒されており、ドルは主要通貨に対して売られやすい地合いが続きそうだ。

 今月30-31日開催のFOMCについては、利下げ幅をめぐって市場の見方は二分されており、経済指標の内容に振らされやすい展開が予想される。特に、26日発表の4-6月期米GDPは現時点で前期の3%台から1%台後半に減速する見通しとなっている。15日に発表された中国の4-6月期GDPで前年同期比の伸び率は、1992年以降では最低水準となった。米中貿易摩擦は米国経済にも大きな影響を与えており、経済の腰折れ懸念を背景に0.50ポイントの利下げ観測が再燃し、ドルを圧迫しよう。

 一方、英国では22日以降に強硬派による新政権が発足する予定となっている。英下院は18日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)について、EUとの離脱協定を結ばない「合意なき離脱」を強行するいかなる試みも阻止することを定めた法案を賛成多数で可決した。次期首相が議会を休会して合意なき離脱を強行することは困難になるが、市場は新政権の動向を注目している。

 なお、ユーロ圏経済の回復の遅れは鮮明であり、25日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では9月利下げの必要性などについて議論される見込み。この場合、ユーロ売り・米ドル買いが強まり、ドル・円の相場動向にも影響を与える可能性があるが、リスク選好的なドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

【米・6月耐久財受注】(25日発表予定)
 25日発表の米6月耐久財受注は前月比+0.8%と、前回の-1.3%から大幅な改善が予想される。ただ、輸送用機器を除く受注は5月実績を下回ると予想されており、市場予想に届かなかった場合はドル売りに振れやすい見通し。

【米・4-6月期GDP速報値】(26日発表予定)
 26日発表の米4-6月期GDP速報値は、前期比年率+1.8%と、前期の3%台から伸びが顕著に鈍化する見通し。FOMCを翌週に控え、大幅利下げ観測への思惑からドル売りにつながりやすい。

・7月22日-26日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)6月中古住宅販売件数 7月23日(火)午後11時発表予定
・予想は535万戸
 参考となる5月実績は3カ月ぶりの水準に増加し、前月比+2.5%の534万戸。4地域全てで販売が伸びた。中古住宅価格(中央値)は前年同月比+4.8%の27万7700ドルだった。6月については、販売件数の減少につながる要因は少ないことから、5月実績に近い数字となる可能性がある。

○(欧)ECB理事会 7月25日(木)午後8時45分結果発表予定
・予想は、金融政策の現状維持
 先に公表された理事会議事要旨(6月5日-6日分)には、「理事会は緩和政策を準備する必要性で一致」、「市場ベースでのインフレ期待が低下している」などの意見が盛り込まれていた。ユーロ圏の経済見通しは不透明であるものの、早期の景気回復は難しいことから、今回の理事会では追加緩和の必要性について議論し、9月の理事会で結論を出す方向になると予想される。

○(米)6月耐久財受注 7月25日(木)午後9時30分発表予定
・予想は前月比+0.8%
 参考となる5月実績は、前月比-1.3%。民間航空機・同部品の受注額が主に減少した。ただ、輸送関連を除くと新規受注額はやや増加。「航空機を除く非国防資本財」(コア資本財)の受注も増えた。6月については5月に減少した反動で増加が予想されるが、コア資本財については横ばいか、わずかな増加にとどまる見込み。

○(米)4-6月期GDP速報値 7月26日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前期比年率+1.8%
 参考となるアトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDP Now」によると7月17日時点で前期比年率+1.6%。雇用、個人消費は悪くないものの、期間内における最高の成長率(予測値)は2.1%にとどまっており、4-6月期の経済成長率は最終的に1%台後半にとどまる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・7月23日(火):(欧)ユーロ圏7月消費者信頼感
・7月24日(水):(欧)ユーロ圏7月マークイット総合PMI、(米)7月マークイット製造業PMI、(米)6月新築住宅販売件数
・7月25日(木):(独)7月IFO企業景況感指数

【予想レンジ】
・106円00銭-109円00銭

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