中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

時間は読めなくても電車より座れる「バス移動」の醍醐味

電車ばかりでなく、バスでの移動も選択肢に入れてみたい

 都会におけるバス移動といえば「電車と違って時間が読めない」といった理由から、あまり利用しない人もいるかもしれない。だが最近になってバス移動が大好きになったというのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏がよく利用する都バスでの移動の醍醐味を解説する。

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 確かにバスは時間が読めないところはあります。しかし、私のように渋谷にばかりいる人間が六本木に行く場合、地下鉄で直通で行ける路線はありません。となると、最強の移動手段はバスなんですよね。だからここ2年ほどバスによく乗るのですが、土日であれば六本木通りは渋滞しません。渋谷駅でバスに乗り、六本木駅までは12~15分ほどでキチンと到着します。

 あと、私はライブハウス「阿佐ヶ谷ロフトA」で頻繁にイベントに登場していたのですが、重宝したのが「渋谷→阿佐ヶ谷」のバスです。渋谷から阿佐ヶ谷に行くとなると、18時台の激混みのJR山手線に乗り、押し合いへし合いの原宿→代々木→新宿でもう悶絶。中央線に乗り替える新宿駅はさらなる阿鼻叫喚の地獄絵図。

 ここからは山手線の隣に来る総武線に乗ると若干空いているものの、急いでいる場合は快速中央線のホームまで移らなくてはなりません。これも相変わらず押し合いへし合いで、車内もギューギュー状態に。

 これを経験するぐらいなのであれば、もうタクシーで行ってしまおうかとも思うのですが4000~5000円はするものだから躊躇します。そんな中、バスはそこそこ時間はかかるものの、座って阿佐ヶ谷まで行けるんですよね。

 さらに、私はかつて雑誌『テレビブロス』の編集者をしていたのですが、よく徹夜をして朝7時まで築地の編集部で仕事をしていました。そこから満員の東京メトロ銀座線に乗って渋谷に戻るのは本当にしんどい。そこでどうするかといえば、「新橋→渋谷」の都バスに乗り、50分ほどたっぷり眠るのです。これも良かった。

 最近は1200文字ほどのコラム原稿を書く時、たまたま新橋や銀座にいて渋谷に戻らなくてはいけない場合はバスに乗ります。50分座ってじっくりと原稿を書き、バスで移動している間にあれあれ、原稿は完成しているのです。

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