囲碁インストラクターの長井多葉紗さん(ダイヤモンド囲碁サロン)
東京・麹町にある「ダイヤモンド囲碁サロン」には、多くの囲碁ファンが朝から晩まで熱心に通っている。そんな人たちの上達をサポートすべく、多くのインストラクターが所属するが、中でもダントツ人気で予約が取れない美人インストラクターがいる。長井多葉紗さん(36)だ。彼女のスケジュールが出るやいなや、すぐに予約で埋まってしまうという。
長井さんは笑顔の素敵な女性で、一見ほんわかした印象だが、もちろん囲碁の実力は折り紙付き。16歳までプロ修業をし、全日本女子学生選手権で準優勝した実績もある。
長井さんをお目当てに集まってくるのは、なにも一般の囲碁ファンばかりではない。政財界の囲碁愛好家も数多く指導碁を受けに訪れる。
「学生の頃からずっとかわいがっていただいています」と長井さんが話す相手は、衆議院議員(国民民主党)の小沢一郎氏。囲碁界では政界ナンバーワンとの呼び声高い小沢氏の実力は広く知られており、インストラクター相手に「ハンディ1(先の手合い)」で立ち向かえるほどの強さを持つ。
長井さんによる小沢氏の棋風診断は、「猪突猛進型で、定石を打たずに自己流で石を取りに行くのが好き。まさに豪腕タイプです」とのこと。政治家・小沢氏のイメージそのままだ。
かつては元財務相の与謝野馨氏(故人)も小沢氏と政界で1、2を争うほどの実力があったが、与謝野氏とも打ったことのある長井さん曰く、「与謝野さんは石の形がキレイで先生に褒められる優等生タイプ。そんな玄人好みの碁を打たれる与謝野さんでも、数年前にテレビ番組で小沢さんと対局して負けていました」という。
2010年、与謝野薫氏と公開対局した小沢一郎氏(左/時事通信フォト)