スポーツ

東京五輪に台風直撃 高波で命の危険や大腸菌、野球中止懸念

五輪開催時期は台風シーズン(写真/時事通信フォト)

 お盆休みに上陸した「台風10号」のニュースを見ながら、一年後に開催されている東京五輪に思いをはせた人も多いのではないだろうか。オリンピック憲章で、競技大会の実施期間は16日間を超えてはならないと定められているため、悪天候でも競技が強行開催される可能性が高いという。天候の影響を受けやすい屋外競技でもとりわけ影響が大きいのが「海辺」を会場にする競技だ。

 先日の台風10号では、海水浴中の事故死者が多く出たことも記憶に新しい。もし暴風・波浪の中で開催すれば、選手が命の危険に晒されるかもしれない。

「東京五輪から採用されたサーフィンやセーリングは、高波や強風の影響を受けやすい。特にサーフィンの行なわれる千葉県・釣ヶ崎は良質な波で国内有数のサーフポイントとして知られているが、それは裏返せば高波のリスクが高いということ。『中止』すべきか否か、難しい判断を迫られるでしょう」(スポーツ紙五輪担当チーフ)

 ボート、カヌーの会場となる『海の森水上競技場』『カヌー・スラロームセンター』や、馬術会場の『海の森クロスカントリーコース』にも危険が潜む。

 災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が言う。

「これらの会場が位置する臨海部は、遮蔽物がないため内陸部よりも強い風が吹き荒れる。会場施設自体に被害が予想されるほか、飛来物の撤去などに相当な時間がかかるでしょう。台風が過ぎても、しばらくは競技を実施できない可能性が高い」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン