送検される宮崎文夫容疑者(時事通信フォト)

●その3「クルマの大きさなり時流なり『権威』を笠に着て強気に出る」

「あおり運転」をする人は、乗っているクルマの大きさや値段によって、自分の価値が上がると本気で信じています。「あおりコメント」をする人も、自分で物事の是非を判断するのは苦手ですが、時流を察知して“勝ち馬”に乗ったり、聞こえのいい主張を借りてきたりするのは得意。あるいは、自分の性別や国籍に手前味噌な優位性を抱いたり……。いずれも、何らかの「権威」を笠に着ているという点では同じです。

●その4「極めてみっともないけど、本人だけはカッコイイつもりでいる」
●その5「いかにも、自信や目標を持てない人がやりそうなことである」

 このあたりは説明不要でしょうか。みっともないうえに、イキればイキるほど「この人、本当は弱虫なんだろうな」という印象を与える点も共通しています。また、「あおり運転」にせよ「あおりコメント」にせよ、自分の役割を果たしつつ自信と目標を持って充実した毎日を送っている人は、そんなことをしたいとは思わないでしょう。

 じっくり見比べてみると、やはりふたつは似た者同士であり根っこは同じと言えそうです。「あおり運転」は言うまでもなく、「あおりコメント」の蔓延も善良な市民生活を直接間接に脅かさずにはいられません。「あおりコメント」がますます幅を利かせるようになったら、いろいろ取り返しがつかないことになります。どうすれば根絶できるでしょうか。

「あおり運転」は、インパクトのある動画をきっかけに非難が高まりました。「あおりコメント」も、それをスマホやパソコンに打ち込んでいる人のニヤニヤ顔を動画にとって拡散するのはどうでしょう。見た人に「うわ、みっともな!」「うわ、腹立つ!」という感情を呼び起こして、「あおりコメントをなくさねば!」という世論が盛り上がるかも。ただまあ絵面的には地味なので、インパクトはいまひとつですね。

 とりあえずは、世の「あおりコメント」ジャンキーのみなさんが、書き込んでいるときに「今の自分がどんな醜い顔をしているか」を想像してくれたら、少しは減るかもしれません。これを読んで「自分も当てはまるかも」と思った方は、まだ更生は可能です。大半のジャンキーの方には「何がいけないんだ!」とあおられそうな気はしますけど、ひとりでも多くの方に「あおりコメント」のみっともなさやくだらなさが伝わりますように。

 以上、「あおりコメント」に対する「あおり原稿」でした。そもそもあいつらが悪いんだから、このぐらい言ってもいいですよね。

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