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『凪のお暇』、彼氏も仕事もSNSも捨てた「3ナシ生活」が共感されるワケ

『凪のお暇』の「3ナシ生活」のメリットとは(C)TBS

『凪のお暇』の「3ナシ生活」のメリットとは(C)TBS

《大島凪(おおしまなぎ)、28歳。ワケあって、恋も仕事もSNSも捨ててみた》。“人生の断捨離”から始まる夏ドラマ『凪のお暇(いとま)』(TBS系、毎週金曜22時~)が注目を集めている。彼氏もおらず、仕事もせず、狭いアパートで豆苗を育てているモジャモジャ頭の女に、どうしてこんなに“いいね”がつくの──!?

《楽しくなくても周囲に合わせて“わかる~”と笑っちゃう凪の気持ちこそ、本当に“わかる”》《仕事も彼氏も失ってかわいそうなはずの凪が、なんだかうらやましい》

『凪のお暇』が今、世の女性たちを熱狂させている。エンタテインメント誌『コンフィデンス』のドラマ満足度ランキングでは、第3話の時点で100pt満点中99ptと、2019年に放送されたドラマの最高満足度を記録した。

 しかし、だ。客観的に見てみると黒木華(29才)演じるヒロイン・凪の暮らしぶりは、かなりイケてない。職がない。住んでいる6畳ボロアパートにはエアコンもない。伸ばしっぱなしのもじゃもじゃ天然パーマにTシャツ姿。出てくる男はだめんずばかり。

 もともと凪は、都心の会社で営業事務として働くキラキラ系OLだった。ストレートヘア×女子アナ風ファッションで彼氏はイケメンエリート営業マン、同僚と連れだっておしゃれランチに行っては、SNSに「いいね!」を押す日々。

 しかしそれは「空気読んでこ」という強迫観念と過剰な努力によって成り立っていた。あることを機に過呼吸で倒れてしまった凪が「しばしお暇いただきます」と人生のリセットを図るところから物語は始まる。

 著書に『貧困女子のリアル』(小学館新書)などがある沢木文さんは、「『凪のお暇』にはSNS転換期を迎えた現代社会の縮図が表現されている」と分析する。

「一昔前の結婚市場では女性はかわいく、男性は三高であれば引く手あまたでした。しかし現代では、女性はキャリアを持ちながら出産し、男性も三高に加えて育児に協力的であることが求められる。

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