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2019.09.02 16:00  マネーポストWEB

親戚が多い40代男性、今後の葬儀・法事の出費予定を計算してみたら…

50代以降になると親戚の法事は一気に増えるようだ

 お盆の時期に故郷に帰り、親戚や旧友と楽しい時を過ごした人も多いだろう。核家族化や少子化が進み、人の繋がりが薄まりつつあるなか、親戚関係が良好なら、そんな喜ばしいことはないが、関係が良すぎるとどうなるのか? 都内在住のTさん(40代・男性)は、彼の身に待ち受ける“法事の無限ループ”に頭を悩ませているという。

 Tさんがその事実について初めて真剣に考えたのは、今年の7月、母方のおばの葬式に出席するため、宮城県まで足を運んだ時のことだ。Tさんは早くに両親を亡くしており、妹はすでに結婚して家を出ているので、そういった場所に足を運ぶのはT家の長男であるTさんの役目。しかし、帰りの新幹線であることに気づいた。

「我が家はずっと親戚同士の仲が良いので、亡くなったおばの葬式に出るのは当たり前のことでした。仕事は大変忙しかったのですが、父の葬式も母の葬式も親戚は勢揃いしたので、欠席するという発想はありません。通夜と葬儀に出席し、来月には49日が控えていますが、そちらもすでに出席する旨を伝えています。よほどのアクシデントがなければ一周忌、三回忌、七回忌も出ることになるでしょう。ただ問題なのは、父が6人兄弟、母が5人兄弟だということです」

 現代では3人もいれば子沢山だが、戦前は5人、6人兄弟など珍しくもない。子供の頃は、たくさんいるおじやおばに可愛がってもらったTさんだが、そのおじやおばも今や80代に近づいている。

「父の兄弟、母の兄弟は全員結婚しているので、私にはおじとおばが18人おり、先日亡くなったおばを除く17人が健在です。さらに100歳を超えた祖母も元気で、祖父の兄弟も3人健在です。私がこれから先、それらすべての親戚の葬式、四十九日、一周忌、三回忌、七回忌に呼ばれるのは間違いありません」

 おじとおば、祖母、祖父の兄弟は合計21人。葬式から七回忌までイベントは5回あるので、都合105回足を運ぶ計算だ。しかも彼らの住まいは近所ではない。親戚は宮城、東京、千葉、愛知、京都、福岡など、全国各地に散っている。もちろん交通費もかかる。これから先、Tさんは法事でいくら必要になるのか?

「葬式、四十九日、一周忌は最低5万円、三回忌、七回忌は3万円は包みます。ウチの両親の時にそのぐらい頂きましたから。交通費は、地方まで足を運ぶ必要があるのが14人で、往復3万円ぐらいでしょうか」

これらを合計すると、以下のようになる。

【香典】
21人×5万円×3回(葬式、四十九日、一周忌)=315万円
21人×3万円×2回(三回忌、七回忌)=126万円

【交通費】
14人(地方在住者)×3万円×5回(葬式~七回忌まで)=210万円

【合計】
315万+126万+210万=651万円

 非常に粗い計算だが、この先30年間と仮定して、毎年20万円以上が飛んでいく計算になる。ちなみにTさんは自営業で、収入はごくごく平凡だ。それならいっそのこと、どこかで関係をスパッと切ってしまうのも1つの手だが、Tさんはそうする気はないという。それには2つの理由があるそうだ。

「最大の理由は、子供の頃にとても可愛がってもらったからです。海や山、遊園地、映画館、デパートなど、本当に色々な所に連れて行ってくれ、美味しいものをごちそうになり、色々な物を買ってもらいました。歳の近い従兄弟たちも仲良く遊んでくれました。そんな彼らとの関係を自分から断つことは、私にはできません。

 ただもう一つ、いやらしい計算があるのは事実です。私は今のところ、何とか自力で生活できていますが、もし生活が立ち行かなくなった時には、親戚たちを頼るつもりです。逆の立場になれば、もちろん手助けします。そう考えると、法事に掛かる費用は一種の保険、もしくは互助会の会費ですね」

 ちなみにTさんは従兄弟も20人近くおり、結婚式、出産祝いなど、親戚関係の出費はまだまだ尽きることがないのだとか。厄介な親戚が1人もいないのは羨ましいが、親戚関係が良好すぎるのも、それはそれで苦労があるようだ。

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