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日経平均にZOZO採用なら前澤社長の“異端児”的な牙抜かれるか

前澤友作社長も派手な振る舞いはできなくなる?(写真:共同通信社)

前澤友作社長も派手な振る舞いはできなくなる?(写真:共同通信社)

 米中貿易摩擦の“落としどころ”が見えず、円高ドル安の影響で日経平均株価も上値を追えない展開が続いている。そうした中、市場を活性化させるきっかけになりそうなのが、9月上旬に発表される日経平均株価を構成する225銘柄の「入れ替え」だ。

 新規採用銘柄の発表に先立ち、野村、SMBC日興、大和、みずほの各証券会社が出した予測で、いずれも採用候補の筆頭に挙げられていたのが大手通販サイトの「ZOZO」(東証1部・3092)だった。証券アナリストが語る。

「入れ替えに際しては、売買が活発で、かつ値動きが安定している銘柄が採用されやすい。その点、ZOZOは今年に入って出来高が急増しているので有力視されます。また、構成銘柄はセクター(ジャンル)のバランスも考慮される。今回の入れ替えでは『消費セクター』が不足すると見られているので、その点も採用の追い風になっている。

 日経平均株価全体に対する各銘柄の影響力を表わす『ウェイト』(寄与度)を見ても、ZOZOの採用は頷ける。ウェイトの上位は、1位がファーストリテイリング(ユニクロ)の約11%、2位がソフトバンクグループの約5%ですが、多くの企業は0.1%に満たない。そんな中で、ZOZOのウェイトは約0.3%と予想され、時価総額の面からも十分採用に値するでしょう」

 一方で、ZOZOの前澤友作社長といえば、派手なパフォーマンスで注目を浴びてきた人物だ。SNSでの「総額1億円お年玉プレゼント」や、女優の剛力彩芽との交際でメディアを賑わせ、本業ではZOZOスーツの販売をめぐって株価を急騰・急落させた(*)。保守的な企業が多い日経平均銘柄にはそぐわないと、新規採用を疑問視する声もあがっている。

【*当初の発表では株価が上昇したが、仕様変更と納品の遅延などが批判され、その後の株価下落につながった】

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