古代エジプト文明初期は上着と下着の区別はなかった(写真/akg-images/AFLO)

 5~10世紀頃の中世ヨーロッパ前期にキリスト教がヨーロッパに広がると、聖職者たちが女性たちを戒律により束縛しようとした。胸の膨らみははしたないものとされ、バストやウェストを締め上げ、胸の膨らみを抑える「コルセット」が誕生する。

 中世を経て14~16世紀のルネサンス期になると、コルセットは、乳房を下から持ち上げバストを強調し着用するものに変化する。女性の下半身はドレス(スカート)を着用していたが、当初スカートの中は何も着けない「ノーパン」状態だった。

 衛生上の問題や、乗馬の際に捲れ上がり陰部が露出してしまうなどの弊害から、男性のズボンから着想された「カルソン」というステテコのようなズボン状の下着が誕生する。しかしカルソンは「女性が男性の服装を真似ることは悪魔的である」とする風潮などで一旦廃れてしまう。

 女性が再びズボン状の下着を穿くようになるのは1789年に起きたフランス革命が契機とされる。テレーズ・カバリュスという女性が、コルセットに代表される身体を締め付ける伝統的な宮廷ファッションに異を唱えたことで、逆に布地が薄く、緩やかでゆったりとした開放的な装いが流行する。その下には腰から足首を覆うズボン状の「パンタレット」を穿いた。その丈はキュロットのような膝丈になり、さらに短くなっていった。これが現在の「パンティ」の源流とされている。

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