芸能

草なぎ剛 10年前に想像していたものとは違う現実がある

「癒しのつよぽん」が語った“ダークサイド”とは?(撮影/鈴木ゴータ)

 草なぎ剛が世界一クズな男を演じることで話題の映画『台風家族』。出演者である新井浩文の不祥事により一時は公開が危ぶまれたが、上映を熱望する声に押され、3週間の期間限定公開が決定! 去年の夏、気が遠くなるほど暑い中で撮影したというこの作品には、草なぎの汗と、想いと、ダメっぷりが「これでもか!」と詰まっている。

「今のぼくにとっての家族は、(愛犬の)クルミちゃん! 仕事してる最中はいつも“早く帰ってクルミちゃんと遊びたいなぁ”って考えてる、ダメで悪いヤツなんですよ(笑い)」

 と、癒しのスマイルで語る草なぎが映画『台風家族』で演じたのは、両親の財産を1円でも多くせしめようと企む、長男の小鉄役。そう、ダメで悪いヤツなのだ。

「ぼくにとってすごく重要な作品で、公開されることが何よりうれしい!! この作品って要するに、単なるきょうだいゲンカの話なんだよね(笑い)。なのに何回見ても面白いっていう」

 4人のきょうだいはそれぞれが事情を抱え、財産をめぐってぶつかり合う。

「きょうだいに限らず、すごく近い存在の人とは、ぶつかる時は激しいけど何年か経つと“あれ? 原因はなんだったっけ?”って思ったりすることがあるでしょ? そういう“濃い関係”が表現できてるといいな、と思いますね」

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