• TOP
  • ビジネス
  • アマゾン物流センターで死亡事故続発 だが責任の所在は曖昧

ビジネス

2019.09.08 07:00  週刊ポスト

アマゾン物流センターで死亡事故続発 だが責任の所在は曖昧

 その後、京子は上司との折り合いが悪くなり、2016年にアマゾンを去り、百貨店の食品売り場でのレジ打ちに職を切り替えるが、正人はアマゾンで働きつづけた。

 正人が亡くなった日、京子は百貨店でレジ打ちの仕事が入っていた。午後5時すぎの休憩時間に、携帯電話を見ると、LINEの電話に正人からの着信が、3、4件入っていた。

「具合が悪くて早退でもしたのかな、と思って電話すると、(ワールド)インテックの担当者が電話に出てきて、びっくりしました」と京子は言う。

 正人の携帯電話でかけてきた担当者からは、正人が勤務中に倒れて、すでに小田原市立病院に運ばれたので、すぐに病院まで駆けつけてほしい、と告げられる。京子が病院に到着したのは、6時半ごろだった。救命救急室で心臓マッサージを受けている正人を見ると、意識はないし、心電図モニターに表れる脈拍もほとんどなかった。体に触れてみると、体が冷たくなっている。

「病院の人から、心臓マッサージをつづけますか、って訊かれたので、もういいですよ、と答えたんです」と京子は言う。

 司法解剖の結果、死因は解離性大動脈瘤破裂。享年50。

関連記事

トピックス