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2019.09.17 15:00  マネーポストWEB

あおり運転が怖い… 運転しなくなった「自発的ペーパードライバー」たちの本音

「最近、運転を控えるようになった」というワケは?(イメージ)

 危険な“あおり運転”が社会的問題になるなか、運転免許を持っているにもかかわらず、トラブルに巻き込まれるのを回避したいがために、運転をしなくなったという“自発的ペーパードライバー”も少なくないようだ。

 都内在住の30代の女性会社員・Aさんは、約10年前に免許を取得。一時期は仕事で車を使うこともあったという。

「元々転職先の入社の条件が『運転免許あり』だったので、そのために免許を取りました。当時は外回りの仕事もあったので、ほぼ毎日運転。でも、運転があまりうまくなかったせいもあってか、都内でも微妙にあおられることが多くて、何度か怖い思いをしたことがあります。それに都内は本当に慣れていないと道も難しくて、事故も怖い。駐車できる場所を探して、狭い道をぐるぐる回るのも面倒くさい。できれば運転はしたくないとずっと思っていました。

 配置転換で外回りをすることがなくなってからは、一切運転をしていません。都内であれば、電車やバスで移動したほうが楽だし、駐車場などを含めた車の維持費も節約できる。不便なことはまったくないし、運転トラブルの恐怖もないので、今のほうが気楽な生活です」

 都内に住む40代の自営業の男性・Bさんは、19歳のときに運転免許を取得。かつては買い物や家族の送り迎えなどのため、日常的に自動車を運転していたというが、ここ10年くらいは一切運転していないという。

「20代半ばくらいまでは神奈川県内の実家に住んでいたこともあって、家族で共有している車をよく運転していました。特に事故をしたようなこともなくて、運転が苦手だという意識もありません。

 でも、都内で一人暮らしを始めて車を運転する機会が減ってからは、運転すること自体が怖くなってきました。時々実家近くの道を運転すると、意外とほかの車がものすごいスピードを出していて、その流れに乗れないんです。あおられることはなくても、やっぱり怖い。だから、結局運転はしていません。仕事で運転を頼まれるようなこともありますが、“ペーパードライバーなので運転はできません”ときっぱり断っています」

 ちなみに、Bさんは運転をしなくなったことで、通信販売を利用することが増えたという。

「大きな買い物をする際、以前は車で買いに行っていたんですが、今はもうほとんど通販です。ネット通販が使いやすくなったことも、車を利用しなくなった一因だと思います」(Bさん)

◆「旅行時だけ運転」であおられまくる恐怖

 AさんもBさんも、いずれも都内在住。日常生活の移動に車が必要ではないため、“運転しない”という選択も可能だと言える。一方で車移動が当たり前の地方では、そうもいかないはずだが、地方だからこそ運転しないという人も。30代の女性Cさんは、こう話す。

「私が住んでいるのは神奈川県の中でも、比較的田舎の方で、車移動が基本。普段の生活で車は必須ですし、特に怖いと思うようなことはありません。でも、旅行なんかで勝手がわからない土地で運転するのは控えています」

 Cさんは、とある観光地でレンタカーを借り、様々なスポットを回っていたときのエピソードを振り返る。

「見晴らしのいい一本道を法定速度で走っていたら、後続車があおってきたんです。明らかなスピード違反で、怖いなあと思ってやり過ごしたんですが、その後も何台もの車が私をバンバン追い抜いていきました。どうやら地元ではそれくらいのスピードを出して走るのが当たり前になっている道路だったらしいんですが、そんなこと知らないし、そもそもそんな運転をするのは怖い。

 おそらく、ほかのドライバーたちは、私の車のナンバーからレンタカーだということがわかって、どんどん抜いていったのだと思うんですが、慣れていない道路で運転することが怖くなりましたね。この体験以降、旅行先でレンタカーを借りることはやめて、タクシーを1日貸し切ることにしています。レンタカーの方が安上がりですが、事故を起こすよりはいいですから」(Cさん)

 あおり運転に巻き込まれたり、事故を起こしたりするリスクを考えて、運転をしなくなった人たち。免許証は運転をするためのものではなく、身分証明書がわりとして活用している人も少なくないようだ。

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