上原の引退会見は5月だった(時事通信フォト)

 鳥谷への“冷遇”ぶりがより際立つのが、同じく今季限りで引退する通算98勝のランディ・メッセンジャー(38)との“待遇格差”だ。

「甲子園での引退試合やセレモニーの開催が検討され、功労者として何らかの球団ポストも用意される見込みです」(虎番記者)

 同じ“虎の顔”でも花道はこうも違うものなのか。

 鳥谷と同様、徳俵に足がかかっているのが松坂だ。右肩痛の影響で今季は一軍未勝利にとどまっている。

「先発陣にドラフト2位ルーキーの梅津晃大(22)や高卒2年目の山本拓実(19)を積極的に起用するなど球団は“若返り”の方針を打ち出している。退団が濃厚と見られている」(中日番記者)

 現役続行を希望しても、手を挙げる球団が現れる可能性は限りなく低い。「来季もドラゴンズでやれるのがベスト」と希望する松坂は、東スポの直撃に「自分の中で、もういいやと思ってしまえば、辞めてしまうかもしれませんよ」と揺れる心境を吐露した(9月11日付)。

“松坂世代”のヤクルト・館山昌平(38)の引退は、同年代の2人とは対照的に映る。

 最多勝(2009年)にも輝き、肩・肘に計9度メスを入れた不屈の右腕は「後悔はなく、穏やかな気持ち」と振り返り、ヤクルト一筋で選手生活を終えた。

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