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2019.09.26 16:00  マネーポストWEB

「クックパッド離れ」に歯止めはかかるか かつての愛好者たちの本音

レシピを知る方法も変わってきた?(イメージ)

 料理レシピサービス大手のクックパッドの2019年12月期第2四半期(1~6月)業績は、売上高に当たる売上収益が57億8000万円と、前年同期比で2.6%のマイナスとなった。営業利益は4億5600万円となり、前年同期比71.2%のマイナス。国内の平均月間利用者数は5483万人と発表しているが、2016年(第4四半期)の6414万人と比べると1000万人以上減っており、苦しい状況が続いている。

 レシピ動画サービス「デリッシュキッチン」「クラシル」などといった競合サービスも台頭するなか、ユーザーは現在のクックパッドについてどのように捉えているのだろうか。同サービスの愛好者、過去の利用者に話を聞いた。

◆レシピがありすぎて「迷子」に

 50代の主婦・Aさんは、クックパッドのプレミアム会員。5年以上にわたり約300円の月額料金を支払っている。

「料理研究家ではなく、普通の主婦によるレシピは、“私でも作れそう”という気にさせてくれる。さらに、毎日料理をする人だからこそ分かる工夫や知恵があって、参考になることが多かったんです」(Aさん、以下「」内同)

 かつては毎日のようにクックパッドを利用していたというAさんだが、最近では月に1回ほどの頻度になってしまい、解約も考えているという。

「レシピの数が増えすぎて、もはや『これを作ろう!』と決められない。また、スーパーの特売情報を閲覧できる機能が、『トクバイ』という名前の別アプリとして独立してしまった。その特売情報を見て毎日の献立を決めていたので、今やアプリを毎日開く理由もなくなってしまいました。専門家考案のレシピや絞り込み検索など、有料会員限定の機能は魅力的ですが、私としては会費を支払う理由が薄れてきています」

◆レシピも「SNS検索」する時代

 かつてクックパッドのヘビーユーザーだった30代の主婦・Bさんは、ユーザーの環境の変化を挙げる。

「もはや、レシピは一つのサイト内で調べるものじゃない。レシピを知りたいときは、Twitterやインスタグラムに『茄子 味噌 レシピ』などと直接入力して検索しています。主婦も忙しいし、共働き世帯も増えている。時間をかけて自分の口に合いそうなレシピを探して、丁寧に調理するよりは、SNSや偶然目にした動画で直感的に気に入った料理を作ることの方が、自然になっているのでは。

 そういう意味でクックパッドの動画サービス『cookpadLive』(旧『cookpad TV』)は、基本的に“クッキングLIVE”を配信するもので、ぱっとレシピを知りたいときに使うものではない印象です」

◆「動画じゃないと“入って”こない」

 一人暮らしを機に自炊を始めたのは、20代の女子大生・Cさん。新生活とともに、レシピサイトをチェックするようになったものの、料理の手順が「文字」で紹介されることに違和感があるという。

「私たちのようにYouTubeなどの動画サービス慣れしている世代にとっては、調理の手順が文章で書いてあっても頭のなかに“入って”こない。『短冊切りにする』『とろ火で煮込む』などと書いてあっても、具体的な手順のイメージが出来ない人が、周りにもたくさんいます。その点、切り方や次に何をすればいいかなどがわかるレシピ動画はいいですよね」

 かつての愛好者たちからは、拡大によるレシピ増、競合サービスの登場、ユーザーの環境の変化など、様々な要因が「クックパッド離れ」の要因として指摘されているが、はたして歯止めはかかるのか。

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