細野:まさに、冷蔵庫の管理ができるかどうかで、家計の節約力はかなり違ってきますよね。つまり、実は多くの人は、冷蔵庫の中をキチンと把握できていないんですよね。だから、スーパーで安いものを見つけたら条件反射的に、同じものを買ってしまったりして腐らせたりしてしまう。
遠山:なるほど、そういう話だったんですね。私は、食材の鮮度にこだわりがすごくあるので、家にある食材は全部を把握していて必要なものしか買わないようにしています。
細野:ようやく遠山さん流の「コスパ」力の本質が見えてきましたね。でも、冷蔵庫の中は、冷凍庫も含めて意外とみんな把握できていないんですよね。どうしたら遠山さんのように全部の中身を把握できるようになれるものなのでしょうか?
遠山:どうしても忘れてしまう人は、携帯で写メを撮っておくと外でも見返すことができて忘れずに済むのかもしれませんね。あとは、とにかく「食材」を愛しましょう!
細野:おっと、名言いただきました!(笑い) でも、本当にその通りかもしれませんね。食材を愛しているからこそ、遠山さんの場合は、スーパーの売れ残りにまで「もったいない」と思うわけですし、家の食材についても当然、同じ話ですよね。
遠山:これまで自分では当たり前の行動だったのですが、あらためて考えてみるとその通りかもしれないですね。
細野:そう思います。だから、まずは家計管理のために、冷蔵庫の整理整頓から始めてみる、ということがかなり大事な話なんだと思いますね。
【プロフィール】
◆遠山景織子/1975年東京都生まれ。一児の母。1993年、映画『高校教師』のヒロインとして女優デビューを果たすと、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞などの新人賞を総なめに。オフィシャルブログで公開しているお弁当の写真が大好評。12月20日(金)より、こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて舞台『巌窟王 Le theatre』に出演。
◆細野真宏/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。
撮影/矢口和也
※女性セブン2019年10月17日号