佐々木は、自身の身体に関して、プロ入りを表明した記者会見でこう話した。
「春よりは身体ができていると思いますが、まだまだだと思う。しっかり身体づくりをしていきたい」
國保監督は、佐々木の発言をこう補足した。
「月日を経て成長してきていますが、(163キロの)強度に耐えられる身体への途中段階ではあると思います」
プロの世界で163キロの再現を──そう願わないファンはいない。佐々木を引き当てた球団が背負う責任は、かつてなく重い。
●取材・構成/柳川悠二(ノンフィクションライター):激変する高校野球の現場を追った著書『投げない怪物』が10月16日発売。
※週刊ポスト2019年10月18・25日号