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台風被害に備える保険、補償を受けやすい加入方法は

台風19号の影響で浸水した住宅街(川崎市。写真:時事通信フォト)

 東北や関東に甚大な被害をもたらした台風19号では、千曲川や阿武隈川など20以上の河川が決壊したほか、都心でも世田谷区二子玉川付近で多摩川が氾濫するなど、各地で浸水や洪水被害が発生した。

 この被害を見て、自然災害に備える保険について改めて見直そうとする人もいるだろう。一般的には、こうした自然災害で補償を受けられる保険は単独では加入できず、火災保険の中に含まれていたり、オプションとしてプラスすることになる。

 一般的な火災保険では、基本補償の中に「風災」をカバーしており、強風で屋根の瓦が飛んでしまったり、物が飛んできてガラス窓が割れてしまったような被害なら補償を受けることができる。

 ただし、浸水などの雨による被害は基本補償では対象にならないので、別途「水災」という特約を付ける必要がある。水災補償に加入することで、大雨での洪水や高潮による浸水被害や、土砂崩れによる建物や家財の被害が対象になる。一方、共済の商品の中には、基本補償は火災のみで、風災と水災をセットにしたオプションが用意されているものもあるので確認したい。

 いずれの場合も、同じ保険料で同じ被害でも加入の仕方で受けられる補償が変わることに注意しよう。「建物」と「家財」に分けて加入するが、その内訳で支払額が大きく変わる可能性があるからだ。

 浸水被害の場合は建物の被害が大きい傾向にあるが、窓から物が飛んできたような場合だとガラス窓だけでなく、家電や家具の被害がかなり大きくなることもある。「建物」の補償しかしていない場合は、家財の補償は1円も受けられないことになってしまう。

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