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2019.11.04 15:00  マネーポストWEB

パチンコ店の会員サービス、「貯玉」以外のメリットは減少か

パチンコ店の「会員」になるのに不安を感じる人も(イメージ)

 お得なクーポンが届いたり、限定グッズがもらえたりするなど、様々な特典がある“お店の会員”。「カード会員」「メール会員」「LINE会員」等、形式も多岐にわたるが、頻繁に通っているお店であれば、会員になった方が何かとお得であることが多い。しかし、なかには「とある店の会員には、絶対にならない!」と主張する人もいる。

「私の趣味はパチンコで、20年くらいずっと打っているんですが、毎日のように通う店でも“会員”にはならないことにしています」

 そう話すのは40代の男性会社員・Aさんだ。Aさんは、週に2~3回は仕事帰りにパチンコを打ち、さらに週末も頻繁にパチンコ店に行っているという。

「行く店は決まっているんですが、絶対に会員にはなりません。というのも、15年くらい前、別のパチンコ店のメール会員になったら、いきなり迷惑メールが多数届くようになったんです。さらに、自宅の住所に怪しげなダイレクトメールが届くようになったこともあって、因果関係はわからないのですが、ちょっと怖いなあという意識があるんです」

 Aさんのメールアドレスや住所がパチンコ店から漏れたかどうかは確かめようがないが、本当にこういったことはあるのだろうか。パチンコ店の会員について、パチンコライターの藤井夏樹氏はこう話す。

「パチンコ店の場合、会員になると『貯玉』サービスを受けられることがほとんど。『貯玉』というのは、出玉を預けることができるサービスのことで、次に来店した際、新たに玉を借りることなく、預けていた出玉を使って遊技ができます。もちろん、貯玉は景品に交換することも可能で、いわば“金品”を預けているのと同じようなサービスです。したがって、不正を防ぐという意味でも、会員になるには免許証などの身分証明書も必要となります。

 たしかに、15年前くらいは、パチンコ店の会員になった途端に迷惑メールが届くようになったという話はよく聞きました。しかし、最近は多くのパチンコ店で個人情報を厳格に管理しているようで、以前に比べれば個人情報が流出しやすいという印象はなくなってきています。一般のお店などやネットサービスにおける個人情報の扱いと、あまり変わりはないでしょう。

 とはいえ、パチンコ店に限らず、会員の個人情報がどう扱われているかはブラックボックス。廃業後にその個人情報がどうなるかという点を、不安に感じる人もいるかもしれない。ちょっとでも気になるなら、会員にならないというのも正しい選択だと思います」

 一方で、パチンコ依存を回避するために会員になりたくないという人もいる。しかし、こちらの効果はイマイチのようだ。30代の女性会社員・Bさんはこう話

「昔は会員になって貯玉をしていたんですが、ちょっとでも貯玉があると、どうしても打ちに行きたくなっちゃうんですよね。あんまりパチンコを打ちすぎるのもよくないと思って、会員にはならないようにしているんです。でも実際は、会員になっていなくても普通に打ちに行ってしまう。正直、あまり効果はないかな……」

 パチンコ店の会員になるメリットは「貯玉」以外に何かあるのだろうか。

「店によっては、開店時の入店の抽選を優先的に受けることができたり、閉店時に10分程度の遊技時間延長ができたりするケースもあります。来店ポイントがつくお店もあります。

 お店に関するダイレクトメールというものもあります。しかし、最近は集客を目的とした“イベント”が規制されている地域が多く、ダイレクトメールは送られてきても、大した情報がないということも多い。かつては、ダイレクトメールにパチスロの高設定台のヒントを忍ばせているお店なんかもありましたが、今はそういった“強め”なサービスもあまり聞かなくなりました」(藤井氏)

 個人情報の扱いに関しての不安は軽減されているが、メリットも目減りしているといえそうなパチンコの会員システム。自分にとってどれくらいのメリットがあって、どれくらいのリスクがあるのかを、しっかりと精査した上で、会員になるのが得策といえそうだ。

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