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コラム

2019.11.08 12:00  BOOK STAND

安住紳一郎アナも泣いた!? パンダ愛好家の著者が綴る、その魅力と奥深き世界

『パンダワールド We love PANDA』中川 美帆 大和書房

 愛らしいルックスと動きで、動物界でもひときわ高い人気を誇る「パンダ」。そんなパンダに物心ついた頃から魅了され続け、ついには書籍まで出すことになったのが、今回ご紹介する『パンダワールド』の著者、中川美帆さん。本書ではただ「可愛い」だけじゃない、知られざるパンダの魅力を伝えるとともに、彼女がほぼ自費かつ単独で訪ねたという世界30か所のパンダも紹介しています。……うーん、なんともマニアックでパンダフル!

 「Part1 パンダ大全」では、パンダの生態や飼育状況から、パンダ舎の構造、パンダにまつわる乗り物などまで案内。たとえばパンダは「暑いのはキライ、寒いのが好き」「性別が見分けづらく、上野動物園ではオスとメスを間違えたこともある」「竹だけでなくリンゴやニンジンも食べる」といった情報が出てきますが、こうしたトリビアは知らない人も多いのではないでしょうか。また、企業のパンダキャラクターや地方で生まれたパンダの食べ物、パンダのラッピング電車やバスなどのちょっとマニアックなネタまで網羅されていて興味深いです。

 「Part2 日本パンダ史」では、上野動物園、神戸市立王子動物園、アドベンチャーワールドのパンダの歴史を紐解きます。現在日本には、この3園に計10頭のパンダがいるそうですが(2019年6月時点)、1972年に中国から上野動物園にやってきたのを始まりに、それぞれの園でのパンダの歴史が年表や写真などとともにわかりやすく解説されています。

 そして「Part3 世界のパンダに会いに行く!」では、著者がゴールデンウィークや冬休みを利用しての弾丸旅行で訪れたという世界30か所のパンダを掲載。海外のパンダがいる施設は行きづらい場所にあることが多く、日本のガイドブックにはほとんど載っていないということから、アクセスなどもできる限り詳しく記されています。また、マレーシアのネガラ動物園やアメリカのアトランタ動物園で働く職員にインタビューをおこなうなど、単なる情報紹介にとどまらない奥行きの深さも素晴らしいポイントです。

 本書にはTBSアナウンサーの安住紳一郎さんがコメントを寄せているのですが、「足で稼いだ情報の数々に圧倒された。中川さんが1人で集めたのかと思うと、最終的には泣けてきた」と絶賛。同じくパンダ好きで知られる安住アナをも感激させてしまったようです。

 とにかく1ページ1ページに詰まった著者のパンダ愛に圧倒される本書。皆さんもパンダの奥深き世界に触れ、「へぇーっ!」と驚き、癒されてください。

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