ライフ

アレルギーはなぜ発症するのか、親から子へ遺伝もする

雅子さまも馬アレルギーが報じられた。1997年、御料牧場(栃木県)で慎重に距離を取って馬と触れ合われる雅子さま(撮影/JMPA)

 11月22~23日、天皇陛下と皇后雅子さまは即位を奉告するため伊勢神宮を参拝される。平成での伊勢神宮ご参拝では、上皇上皇后両陛下は参道を儀装馬車で移動された。しかし、宮内庁の発表によると、今回馬車に乗られるのは天皇陛下のみで、雅子さまは御料車(自動車)を使われるという。前例を踏襲しない理由は、雅子さまの重度の「馬アレルギー」が原因だという。

 このニュースに触れた多くの国民が、頭の中で疑問符を浮かべた。なぜなら、大の動物好きの雅子さまが、馬と触れ合うお姿が過去に幾度と伝えられてきたからだ。

 しかし、本人の意思とはまったく関係なく発症するのがアレルギーというもの。昨日まで平気だった食べ物や生き物が、突然、健康を脅かす存在に転じてしまう。これは、誰にでも当てはまる話である。

 最新の研究では、アレルギーはある程度遺伝することもわかってきている。国立病院機構相模原病院副臨床研究センター長でアレルギー性疾患研究部長の海老澤元宏さんが話す。

「一度アレルギーを発症すると、遺伝子のアレルギースイッチがオンの状態になり、生まれてくる子供に伝わります。親がアレルギーの場合、子供もアレルギーを発症しやすくなるのです」

 アレルギーに悩まされる人々は年々、増加しているとされる。

「現在、日本人の2人に1人がなんらかのアレルギーを持っているという報告があります。厚労省の2005年度の『リウマチ・アレルギー対策委員会報告書』では3人に1人だったので、今でも増え続けていることは間違いありません」(海老澤さん)

関連記事

トピックス

伊藤沙莉は商店街でも顔を知られた人物だったという(写真/AFP=時事)
【芸歴20年で掴んだ朝ドラ主演】伊藤沙莉、不遇のバイト時代に都内商店街で見せていた“苦悩の表情”と、そこで覚えた“大人の味”
週刊ポスト
総理といえど有力な対立候補が立てば大きく票を減らしそうな状況(時事通信フォト)
【闇パーティー疑惑に説明ゼロ】岸田文雄・首相、選挙地盤は強固でも“有力対立候補が立てば大きく票を減らしそう”な状況
週刊ポスト
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
新アルバム発売の倖田來未 “進化した歌声”と“脱がないセクシー”で魅せる新しい自分
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン