◆老眼と間違えやすい
視覚の異常は、老化現象と間違えやすい。
「『老眼』の場合、“遠くは見やすいが手元はぼやける”など、たとえ見え方が悪くなってもハッキリと見える部分が残ります。一方で距離にかかわらず見えにくかったり、視野の歪みや『ズキズキ』『チカチカ』という症状を伴う場合は、重大疾患の兆候である可能性がある」(前出・平松医師)
もちろん、視覚の異変が「目そのものの重大疾患」につながるケースもある。
「『光が非常にまぶしく感じる』『新聞の文字が読みづらい』『モノが二重に見えた』といった症状が出たら、緑内障のため視野が欠けた可能性があります。
『膜がかかったように手元がぼやける』『明るめの黄色と白、クリーム色などの淡い色の区別がつかなくなる』との症状が出た場合は、白内障のため水晶体(レンズ)が白く濁っている可能性があります」(同前)
※週刊ポスト2019年11月22日号