昭和30年代生まれの私は、徳仁親王が“ナルちゃん”という愛称で呼ばれていらした頃から身近に感じてきた。そんな私からすれば、“自然体”で今回の慶事に臨まれた両陛下のお姿は、なんとも親しみやすく、でも堂々としていらして、見ていてとても晴れ晴れしく、清やかな気持ちになれた。

 とりわけ、今回の祝賀では雅子さまの存在感をしっかり感じることができた。

「雅子さま、お元気になられてよかったわよねぇ。お顔が全然、違う」、「自然な笑顔が素敵だったよね」と、これは世代を超えての意見だ。

 雅子さまが何度か涙をぬぐわれる姿に、私は胸が熱くなった。

 雲ひとつない秋晴れの中、「雅子さま~」「ばんざ~い」の歓声が響き渡っている。ここで泣かずにどこで泣く、と思ったら私も目頭が熱くなった。

 祝賀前夜、『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』が皇居前広場で行われ、嵐の奉祝曲や国歌斉唱の後、天皇陛下は「さまざまな機会に、国民の皆さんと直接接し、皆さんの幸せを願う思いを私たちふたりで新たにしてきました」とお言葉を述べられた。

 天皇陛下と雅子皇后がこれまでにない新しい扉を開けた瞬間で、今こそ「令和」という新たな時代の幕開けなんだ、と私は感じた。

 *
 長年、お召し列車の撮影に情熱を傾けている“撮り鉄”の男友達からは、こんな声も届いた。

「昭和天皇のお召し列車は、車両を見ているだけで緊張した。警備が厳しくて、追い払われたこともある。それが平成の時代になったら、おれたちがひな壇を作ってカメラを構えている“撮りの巣”に向かって、窓を開けて手を振ってくださったよ」

 天皇陛下、皇后陛下のありようで、時代の変わり目がはっきりわかる。そんな日本に生まれてよかった、雅子さまの笑顔が続きますようにと、あらためて思った。

※女性セブン2019年11月28日号

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