コラム
2019.11.19 15:00 マネーポストWEB
冷凍食品は手抜きじゃない! 活用する人たちのリアルな声

種類豊富な冷凍商品が食卓に彩りを与えている(イメージ)
調査会社・マイボイスコムが、今年10月に冷凍食品の利用実態に関するアンケートを実施したところ、冷凍食品利用者は全体の8割強で、特に女性や高年齢層での比率が高い傾向だった。冷凍食品の愛好者はどのようなシーンで利用しているのか。実際の利用者たちの声を集めた。
◆お弁当に冷凍肉やカット野菜を重宝
中学生と高校生という2人の子供を育てる30代の主婦・Aさんの家では、1か月の食費のうち、冷凍食品にかける費用は2割ほどだという。
「一番の魅力は『時短』。主に子供のお弁当用に、電子レンジで調理するものや、フライパンで焼くだけで済む商品を業務用スーパーでまとめ買いします。
また、肉類やカット野菜なども重宝しています。割高に感じる時もありますが、時期によっては、生鮮売り場での価格より安いことも。以前は野菜を下ごしらえしてパックに小分けにするホームフリージングをしていたのですが、なかなかの手間ですし、いつ冷凍したのかもわからなくなってしまいがちでした。かぼちゃやブロッコリーなど、冷凍食材であればすでにカットされていて使う時も手軽ですし、自分で冷凍したものより美味しい(笑)。賞味期限もわかりやすく、助かっています」
◆基本外食でもコンビニの“冷食”を活用
20代の会社員男性・Bさんは、独身で自炊をほとんどしない。外食が中心の食生活の中、週に数回はコンビニの冷凍食品に頼っている。
「スーパーだけでなく、コンビニでも冷凍食品が充実してきている印象があります。特によく食べているのは、餃子とチャーハン。チェーン店であれば、セットで800円かかりますが、冷凍だと400円前後で済ませられる。家から一切に出ずに、電子レンジ一つで調理できることがいいですね。おかずも美味しいので、スーパーの総菜を買うことが減りました」
◆ “手抜き”と非難されたこともあるが…
小学校に通う子供のために、毎朝弁当を用意する40代の会社員女性・Cさんにとっても、冷凍食品は欠かせない存在だ。
「“もう一品”が欲しい時や、彩りを入れたい時のために常備しています。アスパラベーコンや焼売といったおかずになるものから、ひじきの煮物のような箸休め的なものなど、ちょこっと入れるだけで、毎日同じような内容にならずに済みます」
便利な反面、冷凍食品を使うことに批判的な声もあったようだ。
「以前、夫の母からは、一度『手抜き』というような目を向けられたことがありました。でも、自分も一度冷凍食品のお好み焼きを食べて、その美味しさと手軽さに感動したようです(笑)。以来、冷凍食品に対する目も変わったようです」(Cさん)
さまざまなところで活用されている冷凍食品。利用シーンは今後ますます増えていくかもしれない。