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2019.12.06 07:00  マネーポストWEB

「老親リスク」減らす8つの手法 オレオレ詐欺、火災、自動車事故等

離れて暮らす老親の生活をどう守るか(イメージ)

 少子高齢化の時代、ひとり暮らしの高齢者は増える一方だ。単身生活をする65歳以上は、1980年には男性約19万人、女性約69万人だったが、2015年には男性約192万人、女性約400万人となった(内閣府「平成29年版高齢社会白書」より)。高齢化が進む中、この傾向が加速するのは確実だ。

 孤独死、不慮の事故……。遠く離れた実家でひとり暮らす親が心配で仕方がないという人も多いのではないだろうか。

 そんな場合に利用したいのが、高齢者の生活を守るサービスやグッズだ。代表的なのが、定期的に安否を確認してくれる「見守りサービス」だ。

 日本郵便の「みまもり訪問サービス」(月額2500円税抜き・以下同)は全国で利用できる。月に1回、郵便局社員が直接訪問し、30分ほど利用者の生活状況について確認する。その内容は、家族が指定したメールアドレスに報告される。

 警備会社のALSOKにも「HOME ALSOKみまもりサポート」(月額費用1700円~)がある。体調が悪いときにコントローラー(非常通報装置)を押せば、最寄りのガードマンが自宅に急行する。相談ボタンを押せば看護師常駐のALSOKヘルスケアセンターにつながり、健康相談も受けられる。

 変わり種が、象印マホービンの「みまもりホットラインi-POT」だ。専用の給湯ポットを使うと、使用状況が家族にメール送信される。使用時間などを詳しく知ることができるため、親の生活リズムの把握も可能だ。初回契約料は5000円、サービス利用料が月額3000円となっている。

◆転倒、火災を未然に防ぐには

 家の中には様々な“危険”がある。濡れた風呂場での転倒事故はその代表例だが、介護アドバイザーの横井孝治氏は、「風呂場の安全はちょっとした工夫で高められる」という。

「ホームセンターには浴槽の底や浴室の床に使える『滑り止めテープ』が1000円程度で売られています。これを貼れば、転倒リスクは大幅に下がります」

 乾燥する冬場は火災にも要注意だ。

「消し忘れ消火機能」の付いたガスコンロは2万円前後で手に入る。コンセントとプラグの間に溜まったホコリの発火を防ぐ「ホコリ防止シャッター付きプラグ」も家電量販店などで1000~2000円で販売されているので活用したい。

 親のたばこの不始末が心配という場合は、近年普及が進んでいる「加熱式たばこ」への切り替えを勧めるという手もある。

 住宅のたばこ火災は、「寝たばこなどで布団類に着火」「喫煙後の消火が不十分」「消えていないたばこをゴミ箱などに捨てて出火」などの場合に発生することが多い。

 今年3月、総務省消防庁は、加熱式たばこのこれらの火災発生リスクは、紙巻きたばこに比べて低いという検証結果を公表した。親を禁煙させるのは難しくても、加熱式への切り替えならハードルは大きく下がるだろう。

 最近、社会問題となっているのが、高齢ドライバーによる交通事故だ。マイカーが不可欠な地方に親が住んでいる場合、免許返納を促せないという人も多いだろう。

 そんななか、助けとなるのが、あいおいニッセイ同和損害保険が2020年1月から販売開始する自動車保険「タフ・見守るクルマの保険プラス」だ。

 この商品は後付けのドライブレコーダーが保険会社から貸与され、安全運転に役立つサービスが受けられる。

 急ブレーキや急加速、速度超過の有無などがドラレコの走行データや画像データで判別され、そのスコアが点数化される。安全運転の度合いに応じた割引が次回継続時の保険料に反映される仕組みだ。

 この商品では、保険加入者の同意があれば、家族も運転診断レポートを共有できる。親の運転の様子を、遠方で暮らす子がチェックすることも可能なのだ。

◆振り込め詐欺を回避するには

 高齢者を狙った「振り込め詐欺」も深刻な問題だ。最近は、かけてきた相手に「録音する」とあらかじめ警告したり、フリーダイヤルを着信拒否する機能などがついた「迷惑電話防止機能」付きの電話も多いが、介護アドバイザーの横井孝治氏はこうアドバイスする。

「振り込め詐欺の9割が固定電話にかかってくるというデータがある。固定電話の使用をやめて携帯電話に切り替えると効果的です。

 固定電話がないとどうしても不安だという親御さんの場合は、電話にすぐ出ず留守番電話にしておくように徹底してください。詐欺グループは自分の声が録音されるのを何より嫌がります。親子の間で最初に話す“合い言葉”を決めておくなどルールを作っておくのもいいでしょう」

※週刊ポスト2019年12月13日号

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