• TOP
  • コラム
  • 文科省が推進する「アクティブラーニング」とはどんな教育?

コラム

2019.12.08 12:00  たまGoo!

文科省が推進する「アクティブラーニング」とはどんな教育?

文科省が推進する「アクティブラーニング」とはどんな教育?

過去数年で日本の教育レベルの低下が懸念され、いわゆる「ゆとり教育」を見直す流れが始まりました。そこで教育指導要領や授業内容を変更するなど、教育現場でいろいろな変化が起こっています。その中で特に注目されているのが、「アクティブラーニング」と呼ばれるものです。今回は日本の教育を変える、アクティブラーニングについて詳しくご説明します。

今話題のアクティブラーニングとは?

アクティブラーニングは親世代の教育方法とは違うものですから、具体的にどういったものなのか分からないという親も多いことでしょう。そこで、アクティブラーニングの三つの特徴をご紹介します。子どもが受ける教育について、ぜひ知っておきましょう。

学生が自ら積極的に参加する教育

今までの教育といえば、どのようなイメージでしょうか?学生は椅子に座って先生の言うことを聞き、板書するといういわば受け身の教育を想像するのではないでしょうか。その一方でアクティブラーニングは、学生が自ら積極的に授業に参加するような教育です。例えば、ある課題に対して答えを先生が一方的に教えるのではなく、グループワークをしてみんなで答えを探したりします。

将来のために汎用(はんよう)的能力の向上を目指す

勉強嫌いの子どもに「勉強しなさい」と注意すると、「でもこんな難しい計算は大人になったら使わないんでしょ」「日本に住んでいるんだから英語なんか使わないし」などと、反論されてしまいますよね。たしかに一理あるので、うまく返せない親もいるかもしれません。しかし、アクティブラーニングで学ぶ能力には、社会的能力や教養、経験など汎用(はんよう)的能力が含まれています。そのため、しっかり勉強していれば将来必ず役に立つのです。

小学生が学ぶ全教科で導入される

グループワークやディスカッションといった受け身ではない活動は、これまでも総合的な学習の時間などで取り入れられていました。しかし、アクティブラーニングは小学生の全教科で導入されることになります。そのため、先生の話を一方的に聞くだけになりやすい算数や社会といった授業でも、児童が主体的に取り組めるようになります。ただ、先生はこれまでと教育方法を変えなくてはいけないので、少し大変かもしれません。

アクティブラーニングが重要視される理由は?

なぜ今、文部科学省は受け身の学習から児童が積極的に参加するアクティブラーニングを勧めているのでしょうか?そこには、子どもたちの将来を考えた大事な理由があります。次はアクティブラーニングが導入される理由について、お話しします。

グローバル化社会に対応するため

近年ではグローバル化が進み、世界がとても身近なものになりました。街中で外国の方を見つけることが多くなりましたし、コンビニなどでも外国人の店員さんが働いているのをよく見かけますよね。違う国の方と関わることが増えるということは、それだけ異なる文化や考え方に触れる機会も増えるということです。そんな時代の変化にも対応できる人物を育てるために、アクティブラーニングが重要視されているのです。

必要な情報を集めて生かす力をつけるため

ネット環境や情報機器の発達により、今は小さい子どもでも世界中の情報にアクセスができるようになりました。とても便利ですが、その一方で情報があふれすぎて有害な情報にもアクセスしかねないという欠点があります。そこで、ただ受け身に情報を取り入れるだけではなく、適切に必要な情報だけを選び、私生活に生かしていくことができるように、アクティブラーニングで小さい頃から必要な情報を集めて、問題を解決する訓練をするのです。

他者と協力して行動する力をつける

アクティブラーニングでは、クラスメートと一緒に活動しながら課題に取り組む場面が多くなります。そのため、学習しながらコミュニケーション能力や他者と協力して問題を解決しようとする力が身につきます。他人と協調することは生活していく上で基本的な能力ですし、社会人になってからはより重要です。そこで将来、周りの人とうまく関係を築きながら生きていけるような力を身につけるためにも、アクティブラーニングが重要視されています。

アクティブラーニングで行う活動は?

アクティブラーニングでは、今までの教育現場ではあまりなかったような活動が授業で取り入れられます。どの活動も子どもの力を伸ばすための重要な活動です。以下に、アクティブラーニングで取り入れられる活動内容をまとめました。

みんなで話し合うグループディスカッション

グループディスカッションは、アクティブラーニングでよく取り入れられる活動です。親世代もかつて、授業中に先生から出された課題を友達と席をくっつけて、話し合って考えたことがあるのではないでしょうか?これまでも授業中にすることはありましたが、グループディスカッションがこれからはより授業の中で取り入れられて、他者と協力しながら問題を解決する力を子どもたちは養っていきます。

論理的に相手を説得するディベート

ディベートとは、ある議題に対して賛成と反対に分かれて討論をするものです。海外では小さい頃からディベートをする機会が設けられ、論理的に相手を説得する訓練をしていることが多いですが、今まで日本はそれほどディベートをする機会がありませんでした。これからは、海外の人と触れることも多くなりますから、そういった人とも意義のある話し合いができるような力が、ディベートを重ねることで身につくでしょう。

じかに触れて物事を経験する体験学習

体験学習も、アクティブラーニングにおける重要な活動です。体験学習では実際に自然あふれる場所に行って生き物について学んだり、介護施設に行ってお年寄りの大変さを学んだりと体験することで学びを得るものです。じかに触れることで、物事をより吸収できますし、興味も湧きやすいというメリットがあります。教室とは違う環境での学習なので、生徒はより主体的に勉強しやすいことでしょう。

おわりに

アクティブラーニングとはこれまでの受け身の学習とは違い、児童が主体的に学習に参加するものです。アクティブラーニングによって、社会的能力や経験が身につき、国際化や情報化によりどんどん変化していく周りの環境にもしっかり対応できる人物を育成することを目指します。アクティブラーニングは、日本の教育レベルが上がるのを期待できるのはもちろんのこと、子どもたちが将来生きやすくなるために重要な教育なのです。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

関連記事

トピックス