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2019.12.22 15:00  マネーポストWEB

アイドルのツアーグッズ価格を徹底比較、金額の差はどこから?

あるアイドルファンの部屋に積み重ねられたグッズのTシャツたち

 アイドルのコンサート会場付近でよく見かける長蛇の列。その先にあるのは、グッズ売り場だ。多くの人気アイドルグループが、コンサートツアーをする度に様々なグッズを作り、それを求めるファンが朝早くから並んでいるというわけ。アイドル事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏がその実態を説明する。

「グループやコンサート会場によってルールは様々ですが、コンサートが始まる数時間前から会場外の売り場でグッズを販売することが多いです。キャパシティーの大きな会場では開場までの時間内に買えない人も多いということで、前日に同じ会場や別会場でグッズ販売のみを行うケースもあります。

 グッズの種類は、こちらもグループによっていろいろなのですが、定番はTシャツ、マフラータオル、うちわ、パンフレット、ペンライトなど。あと、最近多いのは『アクリルスタンド』や『フィギュアスタンドキーホルダー』などと呼ばれる、アクリル板にメンバーの写真がプリントしてあるグッズです」

 こういったグッズは、どれくらいの価格で販売されているのだろうか。グループごとにその価格を調査した。

◆ジャニーズの各グッズの価格はほぼ同じ

 まずは、ジャニーズ事務所のアイドル。ジャニーズ事務所の公式サイトを見ると、各グループのツアースケジュールとともにグッズも紹介されている。その中から、嵐、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMPのグッズ価格をピックアップする(以下全て税込み)。

・嵐「ARASHI Anniversary Tour 5×20』グッズの価格(一部)
パンフレット:2200円
ジャンボうちわ:600円
「5×20」ライト:2500円
Tシャツ:2800円
バスタオル:3500円

・関ジャニ∞『関ジャニ∞ 47都道府県ツアー UPDATE』グッズの価格(一部)
うちわ:600円
パーカー:4800円
マフラータオル:1800円
ご当地deエイト(アクリルスタンド5体セット):2500円

・Hey! Say! JUMP『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE』グッズの価格(一部)
パンフレット:2200円
ジャンボうちわ:600円
オリジナルペンライト:1600円
パーカー:4500円
スポーツタオル:1800円

 ジャニーズのアイドルの場合、グループが違っても、各グッズの価格はほぼ同じとなっており、パンフレット2200円、うちわ600円、マフラータオル1800円などといった価格設定となっている。

◆女性アイドルはジャニーズよりもちょっと高め?

 続いて、女性アイドルの場合はどうだろうか。乃木坂46、AKB48、モーニング娘。’19、ももいろクローバーZ、TWICEのグッズ価格を調査した。

・乃木坂46『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』グッズの価格(一部)
Tシャツ3000円
マフラータオル(グループ全体):1850円
マフラータオル(メンバー個人):2350円
スティックライト neo 11colors:3100円
個別うちわ:1100円

・AKB48『AKB48全国ツアー2019~楽しいばかりがAKB!~』グッズの価格(一部)
Tシャツ:3100円
BIGうちわ(メンバー個別):850円
フェイスタオル:2100円
アクリルバッジ(メンバー個別):1050円
バルーンキーホルダー(メンバー個別):1250円

・モーニング娘。’19『モーニング娘。’19コンサートツアー秋 ~KOKORO & KARADA~』グッズの価格(一部)
ビジュアルブック:2500円
Tシャツ:3000円
マフラータオル:2500円
オリジナルペンライト:3900円
パーカー:5500円

・ももいろクローバーZ『ももいろクリスマス2019 ~冬空のミラーボール~』グッズの価格(一部)
パンフレット:3000円
Tシャツ:4200円
マフラータオル:2000円
オリジナルペンライト:3500円

・TWICE『TWICR WORLD TOUR 2019 IN JANAP』のグッズの価格(一部)
パンフレット:3000円
Tシャツ:3600円(キッズサイズ3300円)
パーカー:6800円
マウラータオル:2000円
うちわ:600円

 女性アイドルのグッズは、パンフレットが3000円程度、Tシャツが3000円前後、マフラータオルは2000?2500円といった価格帯となっている。ジャニーズの場合はパンフレット2200円、マフラータオルは1800円なので、女性アイドルの方が少々高めだといえそうだ。

◆個別マフラータオルの価格が高くなるワケ

 おおまかな“相場”はあるものの、グループによって価格が微妙に異なるアイドルのグッズ。どういった理由があるのだろうか。前出の大塚氏が解説する。

「まず、Tシャツについてはプリントの柄や生地、どういったインクで印刷しているかなど、ディテールの違いで価格も変わってきます。メンバーがこだわってデザインしたTシャツもありますね。

 ペンライトについては、機能の部分で値段が変わってきます。出せる光の数も違うし、遠隔操作できるものなどもあります。また本体部分の形が特別仕様になっていることもあって、そういうものは当然高くなる。ただ単に書いてあるグループの名前が違うだけのグッズではないので、それぞれ価格も変わってくるということです。

 また、面白いのは乃木坂46のマフラータオルの価格。ツアーのタイトルが入ったマフラータオルより、各メンバーの名前が大きく入った個別マフラータオルの方が500円高くなっています。現場では個別マフラータオルの方が人気のようで、そのタオルを首に巻いたり振ったりして、“推しメン”であることをアピールするグッズになっていますね。メンバー全員分の個別マフラータオルがあるので、何十種類も販売されていることになります。種類が多いと1種類あたりの製造数も少なくなり、製造費の単価は高くなってしまうので、その分グループ全体のマフラータオルより高くなっているのではないでしょうか」

◆サイズも単価も異なる生写真

 また、生写真の価格や販売方法についても、各グループで特色があるという。

「たとえば、ジャニーズのグループの場合、生写真はL判で1枚160円で、数枚のセットで販売されることが多いですね。また、乃木坂46とAKB48グループの場合はL判の写真がランダムに5種類入って1100円で販売されています。ももクロもL判5枚ランダムセットで1000円という販売方法が多いです。

 一方、モーニング娘。などのハロー!プロジェクトでは、ツアーグッズで販売される多くの生写真がL判の倍の大きさとなる2L判で、1枚あたりの単価は250円。2枚組500円のセットで販売されることが多いです。またそれとは別に、ランダムのL判生写真が1枚500円でも販売されていて、こちらはスリーブと呼ばれる専用ミニホルダーが付いています」(大塚氏)

 微妙ではあるが、価格の差があるアイドルのグッズ。それぞれのグループのファンは“得している”“損している”という感覚はあるのだろうか。

「アイドルファンたちは、なんとなく“あっちの運営はグッズが安い。こっちは高い”みたいな感覚は持っていると思います。でも、ファンにとって、グッズを“買って集めること”自体が大きな楽しみ。“とにかくグッズはできるだけ買う”といった気持ちで、1回の会計で2万~3万円分のグッズを買うようなファンも少なくない。正直なところ、価格はあまり気にしていないのかもしれません。“多少高くても買ってしまう”というのがアイドルファン心理なので、よっぽど相場をかけ離れた額ではない限り、多くのファンは許容すると思います」(大塚氏)

 価格を忘れるほどにファンに喜びを与えるアイドルのグッズ。アイドルファンにとっては本当に重要な存在だと言えそうだ。

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