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実家の部屋の片付け術 「宅配型収納サービス」の活用も

使いやすいスペースを空ける(イラスト/やまなかゆうこ)

 実家から出て生活するようになって、十年以上経っているというのに、当時の自分の部屋をそのままにしているという人もいるのではないだろうか。実家に住む親も高齢となり、なかなか片付けも難しくなるころ。ここは一念発起して、実家の部屋を片付けてみるのもいいのでは?

◆思い出品やいつか使うモノは預けるのが正解

 いざ片付ける場合、何から始めればいいのだろうか。捨てない整理収納アドバイザーの米田まりなさんは言う。

「50~60代の人の実家の荷物には、親の遺品や自身のコレクションなどが交じっていて、仕分けが難しいのが特徴です」(米田さん・以下同)

 そこで大切なのは、まずはすべてを把握することだ。

「一通り荷物に触ってみて、使うモノと使わないモノにまず分けます。次に、使わないモノを愛着のある/なしで分け、愛着のないモノは捨てます。そして、使うモノと使わないが愛着のあるモノは、クローゼット上部にある枕棚に整理して入れ、入らない場合は外部に預けるのもいいですね」

 これで、実家の床の上や収納場所の取り出しやすい場所(ゴールデンゾーン)は、親のために空けることができる。

「ゴールデンゾーンが使えるようになれば、年老いた親には安全で、便利になります。それに、帰省時に親と一緒に思い出の品を一つひとつ見直すと会話もはずみ、楽しいひと時が過ごせますよ」

 一般住宅の収納率は床面積の約7%。クローゼットの「枕棚」(押し入れの場合は上の「天袋」)などは使用頻度が低く、中段のゴールデンゾーンは使用頻度が高い。実家に荷物を置く場合は枕棚を使い、ゴールデンゾーンは親に使ってもらおう。

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