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2020.01.08 12:00  たまGoo!

子どもに迷惑をかけないために。今から考える「墓じまい」とは

子どもに迷惑をかけないために。今から考える「墓じまい」とは

 
現在の日本では、少子高齢化が深刻な問題となっています。また、ひとり暮らしや核家族世帯が増えるとともに、地方を離れて都心部に住まいを移すご家庭も増えているが現状です。そんななかで近年耳にする機会が増えた「墓じまい」とは?今回は墓じまいとはどういった意味か、どのような方法で行われるのか、ご紹介していきます。たまGoo!世代にはまだ先のことですが、両親や数十年後の自分のために参考にしてくださいね。

墓じまいっていったいどういうこと?

「墓じまい」という言葉はよく耳にするものの、どういったことなのかよくわからないという方も多いでしょう。ここでは、墓じまいとはどういったことか、注目される要因となった背景などについて見ていきましょう。

お墓を手放して墓地管理者へ土地を返却する

墓じまいとは、現在あるお墓の墓石などを片付けて更地の状態に戻し、お墓の敷地を管理する寺などに返却することです。そもそもお墓は地域や寺の敷地内、霊園など、墓地の敷地を借りる形でお墓を建てているもの。そのため、お墓を片付ければ土地は返却することになります。
その後、お墓に安置してあった遺骨を別の場所に移します。その移す先は、それぞれご家庭によってさまざまな選択肢が考えられます。

墓の管理が困難な家庭が増えている

現在では、高齢の両親が地方に住み、墓を守っているというご家庭も多いでしょう。なかには両親が他界し、墓の管理をしなければならないものの、ほとんど行けずに草が生い茂っているというご家庭も少なくありません。
仕事などの事情によって、地方を離れざるを得ないご家庭では、致し方ないのも現実です。罪悪感を抱きつつも、なかなか物理的に墓の管理がこまめに行えないご家庭など、墓じまいを選択するケースも増えているようです。

墓じまいの手順と費用

墓じまいは、個人で勝手に行うわけにもいきません。実際にはどのような流れで手続きを踏むといいのか、ここで具体的にご紹介していきましょう。

墓じまいの主な手順

まずは墓じまいをするにあたって親族などから同意を得たのち、お墓がある市町村役場で階層許可申請書をもらい、寺院や霊園から署名・捺印をもらいます。遺骨の移動先が永代供養簿などであれば、その寺院や霊園から納骨許可書をもらいましょう。
異動先の寺院・霊園で受け取った納骨許可書を市町村役場に提出すると、改葬許可証が発行されます。閉魂供養をしてお墓から魂抜きをしてもらい、遺骨を取り出します。事前に依頼した墓石業者などに墓石を撤去してもらい、更地にしてもらいます。その後、土地の管理者に永代供養権を返します。

墓じまいにはどんな費用がかかる?

墓じまいに関してかかる主な費用は、主に以下のようなものが考えられます。

お墓の解体・撤去費用(10万円程度~)

閉眼法要のお布施(1~5万円程度)

離壇料(5万~20万円など、お寺による)

各種書類申請費用(数百~数千円程度)

移転先での各種費用(永代供養料など)(お寺など安置方法による)

解体費用以外にも、お寺や施設などへ支払う費用がかかるとともに、移転先へももろもろの費用がかかります。移転先の費用がそれほどかからなかったとしても、50万円近くかかる可能性があるでしょう。

墓じまいの後はどこへ遺骨を移す?

墓じまいをしたのちに残った遺骨は、新しい別のお墓へ移動させたり、すでにあるお墓に一緒に納骨したりするなど、方法はさまざまです。お墓以外にも以下のような方法があり、現在ではそれぞれの考えに合わせた選択肢があります。

永代供養(合祀-ごうし-)

基本的に一代(個人や夫婦)に限り供養するものです。骨つぼをきれいにするか新しいものに変え、永代供養先の寺などに持参します。年間の維持管理費などほぼかからず、永代供養先で一定期間供養されたのち、他の遺骨とともに合祀(ごうし)されます。
合祀(ごうし)される場所は屋外に設置されたモニュメントなどで、他の遺骨と一緒なので寂しくない……という印象もあります。

納骨堂

寺などに隣接する形で納骨堂があります。大きな建物のなかにいくつもの納骨スペースがあり、それぞれ骨つぼで遺骨を納めるような形になっています。昭和初期などには、お墓を建てるまでの一時的な遺骨保管場所として使われていましたが、現在ではお墓代わりとして利用されているケースが多いようです。
現在ではお墓の承継問題もあり、納骨堂に安置したのち、三十三回忌までなど一定の期間を決めておいて、期間が過ぎれば合祀(ごうし)されるというシステムのところも増えているようです。

自宅に安置するなど手元で供養

墓じまいののち、また新たにお墓に移す場合、お寺などへ支払うもろもろの費用が発生することも考えられます。コストを考えるのであれば、自宅などの手元に置いて供養するという方法もあるでしょう。
手元供養は、故人のことを毎日身近に感じられることも良さのひとつ。ペンダントなどに遺骨の一部を入れ、毎日身につけるという人もいます。

散骨・樹木葬など

上記の他に、現在ではさまざまな方法で供養する方法があります。例えば生前に故人が大好きだった土地に散骨する、夫婦もペットも一緒に弔いができる樹木葬など、多様な選択肢があります。
ただし、散骨するには骨を細かくしなければならず、個人では難しいため専門業者に相談するといいでしょう。また、樹木葬についても、樹木葬を行っている霊園などを探して相談してみることがおすすめです。

おわりに

地方に墓だけが残り、都心部に住んでいるご家庭も決して少なくありません。現在もお盆・正月の年2回すらなかなか墓参りへ行けていないという話もよく聞かれます。現在ではライフスタイルの変化に伴い、将来的にも墓参りがしづらくなるご家庭も多いことでしょう。子どもたちの将来の負担を少なくするためにも、墓じまいについて一度検討する必要があるかもしれませんね。ただし、家族・親族の同意を得てから行うことが、トラブルを未然に防ぐことにつながります。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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