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70歳定年制 賛成派と反対派、それぞれの専門家の見解は

「70歳定年」まで働く時代がやって来る?(イメージ)

「70歳定年」まで働く時代がやって来る?(イメージ)

 年金だけでは老後生活が不安な昨今、定年年齢を引き上げる動きも進んでいる。それでは、70歳定年まで会社勤めすることに「賛成」か「反対」か──本誌・週刊ポストの読者アンケートでは【賛成】46.8%、【反対】52.4%となった(*「2020年日本の重要問題について意見をお伺いします」から集計。998人が回答。100%に満たない部分は無回答)。

 この拮抗する結果をどう受け止めるか、70歳定年制に賛成、反対、それぞれの立場を取る識者の見解を紹介しよう。

●溝上憲文氏(労働問題ジャーナリスト・賛成派)

 現役時代の収入に対する年金の割合を示す「所得代替率」は下がり続け、定年後に年金だけで生活するのは厳しくなる。その現状を踏まえれば、多少、給料が下がっても、70歳まで会社に留まり面倒を見てもらうのは有力な選択肢です。

 転職や起業をしても、働きがいや生きがいを見つけられるのは相応のスキルがある人に限られる。多くの場合、労働条件は厳しくなり、収入も大きく下がるリスクがあります。

 同じ会社での雇用延長後の人間関係も気になるところですが、現在、50歳前後の人は半分以上がヒラ社員。すでに“年下上司”の下で働いた経験者も多いので、さほど違和感はないはずです。一兵卒として、これまで培ったスキルを“後方支援”で活かせれば、やりがいもあるのではないでしょうか。

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