ライフ

糖尿病薬&サイリウムはリスク? 処方薬とサプリの危険な併用

安心なサプリも薬と一緒に服用することで思わぬ副作用が……

サプリも薬と一緒に服用することで思わぬ影響を及ぼす

 健康のために気軽にサプリメントを日常的に服用する人も多いはず。同時に、医師に処方された薬を服用するケースもあるだろうが、実はこれが危険なのだ。処方薬の効果をサプリや健康食品が邪魔してて効果を打ち消す可能性があり。さらに、重篤な症状をもたらすこともあるというのだ。

 そこで、『抗血栓薬』『抗炎症薬』『糖尿病治療薬』について、処方薬と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品を紹介する。

※監修/生田哲さん(薬学博士、米カリフォルニア大学など海外の研究機関で生命科学の研究にあたる)

◆『抗血栓薬(ワルファリンカリウム)』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品

『ビタミンA』
 ビタミンAに血液凝固を抑える働きがあるため、ワルファリンカリウムの抗血液凝固作用を増大させてしまい、出血や青あざができる可能性が。

『ビタミンE』
 ビタミンEは、抗酸化作用や手足の血流の活性化の効果が期待されるため、相乗効果によりけがなどで出血した場合、血が止まらなくなることが懸念される。

『ニンニク』
 食事で摂る程度なら問題はないが、ニンニクには抗血液凝固作用があるため、ワルファリンカリウムの効果を増大させてしまう。サプリメントなどでの大量摂取は避けるべき。

『ビタミンK』
 ワルファリンカリウムは血液凝固作用のあるビタミンKの働きを阻害する作用があり、したがってビタミンKを併用するとワルファリンカリウムの血中濃度を低下させ、期待した効果が減弱する可能性がある。

『コエンザイムQ10』
 抗酸化作用を持ち、悪玉コレステロールの抑制や、生活習慣病の予防が期待できるサプリメントだが、一方で血液凝固を促進する可能性もあり、薬の血液凝固の抑制効果を弱めてしまう。

『クロレラ』
 ビタミンKを多く含んでいるため、血液凝固防止剤であるワルファリンカリウムの作用を阻害し、薬の効果を弱めてしまう可能性がある。青汁や納豆も、食べ合わせは避けた方がよい。

◆『抗炎症薬(アスピリン、イブプロフェンなど)』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品

『イチョウ葉エキス』
 アスピリンやイブプロフェンなどには血液凝固を防ぐ働きがあり、イチョウ葉エキスに抗血小板作用があるため、併用すると血液が固まるのを抑制する可能性がある。

◆『抗炎症薬(アスピリン)』と組み合わせると危険なサプリメント・健康食品

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン