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電子書籍と紙の本を使い分けるユーザーたちのこだわりと考え

電子書籍と紙の本をどう使い分ける?

電子書籍と紙の本をどう使い分ける?

 インプレス総合研究所が2019年7月に発表した調査によれば、2018年度の電子書籍市場規模は前年比26.1%増の2,826億円と推察されている。海賊版サイトの閉鎖を受けたこともあり、電子書籍の市場が拡大しているが、一方で紙の本のメリットを感じている人もいる。紙、デジタルを併用する20代、30代の若手ビジネスパーソンに、どのように使い分けているのか聞いてみた。

知識は紙の本で、内容だけ知りたい場合は電子書籍

 IT業界で働く30代の男性会社員・Aさんは、月にビジネス書を10冊以上読むようにしている。外出時にも読みやすいことから、電子書籍の利用が増えているという。

「電子書籍はスマホやタブレットなどの端末上でデータを同期しているため、いつでもどこでも読めるのが一番のメリット。紙の本を複数冊持ち歩くと、とても重たい。その分、電子書籍は端末1つですべてを読めるので、荷物を軽くすることが出来ます。書籍の内容に関する感想やメモも以前は紙のノートに書いていましたが、今ではノートアプリと専用ペンを使って、タブレット上に記録しています」(Aさん)

 少しずつ電子書籍の割合が増えているAさんだが、一部の書籍は紙の本でしか読まないようにしていると明かす。

「硬派なビジネス書や学術書は紙で読まないと、内容が頭に入ってきません。また、専門書は、電子書籍で販売されていないこともあります。後になって見返すことも多いので、手元に残して参考にしたい本は紙の書籍。内容だけ追えればいいマンガや自己啓発本はデジタルで読むなど、使い分けを意識しています」(Aさん)

「デジタル積ん読」をどう回避するかが課題

 使い分けをしつつも、デジタルでの書籍購入を控えようになったというのは、20代の女性会社員・Bさんだ。

「ダウンロード版はあまりにも簡単に購入できるため、ついつい衝動買いしてしまう。紙の本は本棚の一部になるので、読まないといけないプレッシャーが生まれますが、その分電子書籍は買ったことを忘れてしまうことも多い。『デジタル積ん読』を避けるために、どうしても読まなくてはならい本ほど、紙の書籍での購入を選ぶようにしています」(Bさん)

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