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2020.01.21 17:12  ZAKZAK

【肉道場入門!】昨年までと大きく趣を変えた冬の風物詩! サイゼリヤのポトフ

【肉道場入門!】昨年までと大きく趣を変えた冬の風物詩! サイゼリヤのポトフ

★絶品必食編

 冬の風物詩、サイゼリヤの季節限定「ポトフ」が帰ってきた。今年のメニュー名は「やわらかお肉とごろごろ野菜のポトフ」である。

 看板素材はやわらかく煮込まれた、牛すね肉と鶏の手羽元。後ろを支えるのは、口に運ぶとほろりと崩れるごろごろサイズのにんじん、玉ねぎ、じゃがいもなど、おなじみの野菜たちだ。

 実は今年のサイゼリヤのポトフは昨年までと大きく趣を変えている。

 これまでサイゼリヤのポトフは、イタリアの塩漬け肉であるパンチェッタとソーセージを前面に押し出していた。

 特に昨年の「野菜とパンチェッタのあったかポトフ」はメニュー名にも「パンチェッタ」を盛り込んでいたが、今年は主役を存在感たっぷりの「肉」に切り替えた。

 メニューに「たっぷり2人前」「シェアしてどうぞ」とあるようにボリュームも大幅に増やした。

 肉や野菜も2つずつ盛られていて、取りわけても食べごたえは十二分にある。

 ファンの間ではつとに知られているように、実はサイゼリヤの料理は塩分が控えめ。このポトフも2人前のボリュームで塩分を2・4グラム、つまり1人前あたりの塩分を1・2グラムに抑えている。

 外食と言えば「味つけが濃い」のが当たり前のところ、舌に挑みかかるような強い味ではなく、体に染み渡るやさしい味を外食で選択できる。

 そのやさしさこそがサイゼリヤのメニューの本質だ。

 皿の上の主役は牛すね肉と骨つき鶏には違いない。だが肉の後に皿の中を巡回しているうちに、すべてが主役だということに気づかされる。

 滋味深いスープや、そのスープが芯まで沁みた野菜など、皿の中にある、そのいずれもが互いに味を支え合い、提供し合う主役なのだ。

 インターネット上では「イタリア料理店なのに(フランスの)ポトフ?」との声も聞かれる。だが、肉と野菜を煮込んだ素朴で滋味深い味わいの前に、国境を設定することなどもはや無意味である。

 ■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「東京最高のレストラン」(ぴあ刊)審査員。

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