ただし体によさそうだからといって、やみくもにサプリメントを与えてはいけない。
「たくさんの種類が出回っており、また気楽に購入できるため何種類ものサプリメントを併用している飼い主もいますが、サプリメントの過剰摂取は肥満や病気を招くなど、健康を害す恐れがあります。
体によさそうだからと、漠然とした理由で与えるのではなく、免疫力向上のため、目の病気の予防のためなど、目的を明確にし、正しい用量を守って与えることが大切です」
さらに、常用している薬がある場合は注意が必要だ。ものによっては、薬の作用が増強、または減弱されることもある。サプリメントを与える時は必ず、かかりつけの動物病院で確認しよう。
サプリメントには基本的に副作用はない。しかし、愛猫に食物アレルギーがある場合は、原材料にアレルギー物質が入っていないかのチェックも必要になる。
「サプリメントは医薬品ではなく、あくまで食品ですので、即効性があるものは少なく、長期的な服用が必要です。
特に猫の場合、嗜好性に偏りがあり、好まない味のサプリメントを与えられると、それがストレスとなって、生活の質を落とす可能性もあります。愛猫の様子を見ながら無理のない範囲で与えてください」
サプリメントに含まれる成分にはどんな効果が期待できるかをしっかり理解したうえで上手に活用しよう。
※女性セブン2020年1月30日号