では何故「第7」なのか。響きもいいので多分せいやは直感的にそう枠組みしたのだろう。笑いの世代に正式な分析もなにもあったものではないが、その昔、演劇の新しい波を「第3世代」と言ったことがあって、マスコミはそれになぞらえてダウンタウン、ウッチャンナンチャン、B21スペシャル(ヒロミがいた)らの台頭を「お笑い第3世代」と呼んだ。
そこから逆算するに「ひょうきん族」「笑っていいとも」等のビートたけし、さんま、タモリを「第2世代」と定義づけた(ちなみに私も第2世代の作家である)。この1980年の前、1970年代にテレビの看板を背負ってた「第1世代」がドリフターズ、コント55号、てんぷくトリオ(三波伸介、伊東四朗)という事になろう。
整理する意味で書いておくと、第4世代に当たるのがナインティナイン、爆笑問題、さまぁ~ず、これに「ボキャブラ天国」世代だと思う。第5、第6などは誰も枠組みしていないので、きっとオードリーやら千鳥やらナイツやサンドウィッチマンて事になる。
そこへズバッと線をひいて「第7世代」と言い切ったところが霜降りの勝利なのである。
※週刊ポスト2020年2月7日号