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【日本株週間見通し】日経平均3週ぶり反発も上値追いの材料は不足か

日経平均は3週間ぶりの上昇

日経平均は3週間ぶりの上昇

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の2月3日~2月7日の動きを振り返りつつ、2月10日~2月14日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は3週間ぶりの上昇となった。

 1月31日のNYダウが603.41ドル安と4日ぶりに大幅反落したことを受けて、週初3日の日経平均も大幅安のスタートとなった。朝方には前週末比429.26円安の22775.92円まで下落する場面があった。ただ、中国人民銀行による資金供給が発表されたことで、急落して始まった中国・上海市場がその後、底堅く推移したことで、日経平均も下げ渋る展開となった。物色的には、富士通<6702>や中外薬<4519>が続伸するなど、前週末から決算を好感した展開が継続した。

 中国人民銀行の資金供給による経済鈍化懸念が和らいたことに加え、1月ISM製造業景況指数が節目となる50以上に回復したことが好感され3日のNYダウは反発した。4日の日経平均は新型肺炎への根強い懸念から朝方はマイナス圏でもみ合う展開だったが、中国・上海株が上昇するとともに日経平均先物にも買い戻しが入り、反発に転じた。個別では、決算が好感された村田製<6981>やパナソニック<6752>などが上昇した。

 4日の米国市場がハイテク株中心にほぼ全面高となるなか、NYダウは407.82ドル高と続伸した。この流れを受けて5日の日経平均も上昇した。一部報道を受けた中国政府による景気刺激策への期待が材料となって中国・上海総合指数も寄り付きから上げ幅を広げる展開となった。

 1月ADP雇用統計が15年5月以来の大きな伸びとなり、ISM非製造業指数も予想を上回る堅調な内容となったことを受けて、5日のNYダウは今年最大の上げ幅となる483.22ドル高と3日続伸した。この動きを好感するとともに、中国の大学がコロナウイルスによる肺炎に効果的な治療薬を発見したとの報道もあり、新型肺炎への警戒が後退して6日の日経平均も大幅高を見た。

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