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2020.02.10 20:00  マネーポストWEB

新型コロナ相場 事態終息の気配なくとも株価や為替が反発するワケ

新型コロナウイルスの感染拡大が続く一方で、市場が反発するメカニズムとは

 新型コロナウイルス(新型肺炎)の感染拡大により、2月に入っても金融市場は重苦しいムードが漂うと思われたが、第1週目で日経平均は一時24000円をうかがうほどまで反発した。新型コロナウイルスの騒動は一向に終息に向かう兆しは見えず、普通なら市場が暴落してもおかしくなさそうなものだが、なぜこうした動きを見せているのか。カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、新型コロナ相場においてトレーダーが意識しておくべきことを解説する。

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 新型コロナウイルスの影響で1月は日本株と米国株ともに下落しましたが、2月に入って急反発する局面がありました。為替相場も同様に1ドル=108円台まで円高に振れながらも、1ドル=109円台まで戻りました。

 未だ解決の糸口が見えない状況で、なぜ相場は反発したのでしょうか。実はこのような反発は、市場に悪影響をもたらす問題が根本的に解決されたかどうかとは別に、相場のメカニズムから起こりうる動きです。

 例えば為替相場では、市場心理が弱気優勢になると、マーケットのポジション総量は「売り」が多くなる傾向にあります。そこで些細なことでもポジティブな報道があると、積み重なった売りポジションが一気に買い戻され、急騰を招くことがあります。今回の騒動の最中でも、「海外でコロナウイルスの治療薬やワクチン開発が進んでいる」というニュースが流れると、情報の真偽は定かではないにもかかわらず、一部クロス円が急上昇する場面も見られました。

 こうした状況下では、一見順張りのように思える取引のほうがリスクも高くなるケースがあります。たとえば、上昇相場のときは価格が急騰したタイミングで買い、下落相場のときは急落後に売るという取引です。これらはただ焦って売ったり買ったりしているだけで、結果的に利益を獲得できないばかりか、損失を積み重ねてしまうことも少なく有りません。実際、そうしたトレードをして市場から退場せざるを得なくなった投資家を、私は過去に幾度となく見てきました。

 このような事態を避けるために、自分の中で軸となる取引手法や分析の考えを持つようにすべきです。私の場合、「チャート分析」を主軸におき、トレードすることを心がけています。トレードタイプに応じて、軸とすべき手法は異なると思いますので、自身に適したものを探すとよいでしょう。

 さて、ドル円相場に目を向けると、1ドル=108円台から1ドル=110円近辺まで反発した原因も、下落する間に積み上がった売りポジションの買い戻しが原動力になったと予想されます。こうしたポジションの「傾き」には常に意識を向けておくようにしたいです。チャート分析もポジションの傾きと併せて状況を考察すると、今後の予想を立てやすくなります。

 新型コロナウィルスの騒動がいつ終息するかは予想できませんが、市場心理やポジション状況を冷静に見極めながら、慎重なトレードを心掛けましょう。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)

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