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2020.02.14 16:00  マネーポストWEB

顔の見えない相手と話すストレス… 「電話恐怖症」の人たちの本音

どうして「電話が怖い」と感じるようになったのか?(イメージ)

 会社での固定電話の対応に恐怖やストレスを感じる──。そんな「固定電話恐怖症」が、2月5日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で特集され、SNS上でも話題になった。なかには固定電話だけでなく、たとえスマホだろうと、電話でのコミュニケーションそのものに恐怖心を感じる人もいるという。

 20代男性会社員・Aさんは、「固定電話恐怖症」という単語をTwitterで見かけて深くうなずいてしまうほど、理解できたという。会社の新人時代に電話番を任されることが多かったのが、「恐怖症」になるきっかけだった。

「入社したら新人のほとんどが電話対応を任されると思いますが、僕の言葉が監視されているようで、とても緊張したのを覚えています。周りを意識しすぎて、吃ってしまい声が出なくなることもありました。ワンテンポ遅れてしまう感じです。今でも他人に会話を聞かれるということが慣れません」

 新人時代はただでさえ電話対応にストレスを感じがち。特にAさんは、内線の対応が苦手だったという。

「とにかく電話でのビジネスマナーを知らなかったので、教えられたマナー用語を付箋で受話器にペタペタ張っていました。そんな時、内線で年配社員から、いきなり『俺だよ。〇〇に代わって』と言われても、当然誰なのか理解できないわけで……。対応に戸惑っていると、やっぱり怒られてしまいます。

 昼休みでも電話がかかってくるので、いつも気を張っていなければならず最悪でした。上司から『声が小さい』『コール音が鳴る前に出ろ』『電話対応もまともにできないのか』と怒られ余計に萎縮。要件の取次は今も苦手です」(Aさん)

 仕事を覚えるうえで電話対応は社会人の第一歩ともいえるが、業務に慣れた今でも電話はやはり鬱陶しい存在だというAさん。「電話には出たくない」のが本音だと顔色を曇らす。

「音声でのコミュニケーションが正直、強制的に時間を奪われる感じがしてイヤです。それに電話連絡って大概、緊急かつ悪いニュースであることが多い印象で気が滅入ります。証拠も残らなくていいことがない。そういう意味でも電話は嫌い。うちの会社も固定電話を廃止すればいいのに。上の世代は『メールでの連絡だと失礼』『電話で相手と直接話さないと仕事にならない』と思っているようですが……」(Aさん)

◆「固定電話よりスマホの着信が怖い」

 20代男性会社員Bさんは、固定電話だけに留まらず、「電話で会話すること」自体が苦手だ。

「家族や友人であれば、気を張らずに話せますが、特に会社関係は失礼があってはならないので、固定電話で発信する場合は、事前にメモを書いて、しっかり台本というかシナリオを作成してから電話します。外出先でもいったんカフェとかに入って気持ちを落ち着かせて、メモしてからでないと電話はできません」(Bさん)

 Bさんは、電話を強いられる日常生活のちょっとしたシーンでもストレスを感じると言う。

「歯医者や飲食店の予約など、電話でないとダメなケースも多い。メールで問い合わせしたのに返事が返ってこない場合なども電話する必要が出てきます。そんな時は本当に緊張するし、私にとっては勇気がいることです。文章な大丈夫なのですが、電話で正確に自分の言いたいことを伝えるのは難しい。メールやLINEならに熟考して文章を書くことができますが、電話だと相手の顔が見えないうえに、即座に状況を判断しないといけない」(Bさん)

 30代女性会社員Cさんは、固定電話よりもスマホの着信が怖いという。営業職で追い立てられることが多かった経験からだ。

「時間外でも頻繁に電話がかかってきます。緊急のトラブルで怒鳴られることもあれば、メールで済むような要件なのに、わざわざ電話をかけてくることも……。追い立てられる感覚がどうも苦手で、そのうち電話に出るのが怖くなって、着信があっても一度スルーして少し時間が経ってからかけ直すことが増えました。休暇中とわかっているのに、旅行先にまで電話がかかってきた時は、もう恐怖しかありませんでした」

 電話は当たり前のコミュニケーションツールだと思われがちだが、メールやチャットツールなどが普及した今、「リアルタイムの音声でのやりとり」を苦痛に感じる人も増えつつあるようだ。

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