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2020.02.14 17:20  ZAKZAK

エンゼルス・大谷翔平「二刀流」の行方は… 慎重路線の球団とマドン監督の構想には温度差? 「今年1年もまだリハビリだと思っているが、その中で結果を」

エンゼルス・大谷翔平「二刀流」の行方は… 慎重路線の球団とマドン監督の構想には温度差? 「今年1年もまだリハビリだと思っているが、その中で結果を」

 米大リーグは12日(日本時間13日未明)にキャンプインを迎え、一昨年の右肘手術から投打の「二刀流」復活を目指すエンゼルスの大谷翔平投手(25)はアリゾナ州テンピで始動した。投手としての復帰が可能となる5月中旬から二刀流復活となるが、大谷は「今年1年もまだリハビリだと思っている」と慎重な様子。3年目の二刀流の行方は-。

 バッテリー組の初日となったこの日、大谷はウオーミングアップの後、グループを離れてケージで打撃練習を50球。その後、最長40メートルのキャッチボールなどを行い、二刀流を意識したスタートとなった。

 練習後の大谷は落ち着いた様子。「シーズン中もある程度、制約がある中でやる感じになる。今年1年もまだリハビリだと思ってその中で結果を残したい。たいへんだがしっかりやることはやっていきたい」と、二刀流復帰に向けた意気込みを静かに語った。

 また、11日に死去したヤクルト監督などを務めた野村克也氏に、「厳しい意見をいただいたこともあるが、温かい言葉をかけてもらった。ストレートな言葉をもらえるのですごく勉強になった。成長させてもらった」と感謝を述べる場面もあった。

 球団もあくまでも慎重路線だ。ビリー・エプラー・ゼネラルマネジャー(GM)はキャンプ入りを前に、「大谷は開幕から打者としてDHで出場させるが、手術の影響などを考慮して、投手としてメジャーのマウンドに上がるのは5月中旬を目指している」。

 新監督に就任した“名将”ジョー・マドン監督も「彼は世代を超えた才能の持ち主。今後、長く活躍する選手を育てるには、軌道に乗るまで辛抱強く見守らなければならない。我慢がカギだ」とフロントの意向に沿う発言をしている。

 だがマドン監督は球界屈指のアイデアマンとして知られる。5月以降の起用法にはフロントと温度差があり、二刀流が可能になった場合、創造的な起用法を想定している様子だ。

 マドン監督は就任後には「大谷が投手として先発した際に、DHを返上して大谷に打席に立たせる真の二刀流」を提案。また外野手としての起用や、週に5回程度のDHとしての出場も視野に入れた発言をした。

 「そうすれば年間でさらに50打席は増やすことができる」「ファンもそれを熱望するのではないか?」「選手を割れ物のように扱ってはならない」「大谷は厳しい試練を乗り越えてきた。リハビリを終えて、今はベースボールをプレーするときだ。彼は特別な存在なんだ」と前向きな発言を続けている。マドン監督は二刀流の先駆者ベーブ・ルースを意識しているようだ。

 ルースは1918年8月には8試合に先発し、7勝を挙げるとともに、先発の日も打席に立ち、投げない日は左翼手で出場。計24試合に出たこともある。この二刀流は異常というほかないが、マドン監督の構想を聞く限り、希望は限りなくこのべーブ・ルースの二刀流に近いともいえる。

 米メディアの大谷の二刀流に寄せる期待も膨らむ一方だ。

 MLB公式サイトは、 「OPS(出塁率と長打率の合計)が・883、防御率3・31。投手、打者のどちらでもオールスターに選ばれる選手だ。ただ、約1世紀前のベーブ・ルース以来の本物の二刀流選手になれるかどうかはいまだに定かでない。2019年は打者に専念したが、今年こそ、歴史作りの挑戦を再開させる」。

 大谷はエンゼルス在籍2年で、打者としては打率・286、40本塁打、123打点を記録。一方、投手としては2018年シーズンに4勝2敗。

 「1年目はちょっと投げたが、僕の中では投げてないのに等しい。ローテションで回れるようにやりたい」と大谷。

 野球分析サイト「ファングラフス」は、今季の大谷の打者としての成績を、555打席で打率・280、29本塁打、89打点という高い水準の予想。投手としても110イニングを投げて8勝5敗。防御率3・74とした。20試合近くは登板可能と見ているようだ。

 大谷の二刀流は今季もまだ手探りというのが本当のところだが、今季はより完成に近い姿を見せてもらいたいものである。

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