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2020.02.15 13:00  マネーポストWEB

池袋も徒歩圏内の「雑司が谷」、家賃は山手線の内側で最安クラス

雑司が谷には都電も走り、池袋も徒歩圏内

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「雑司が谷」(東京都豊島区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 都内には、住んでいるだけでステータスになるような街がいくつもありますが、もう少し大きな枠組みで「山手線の内側に住んでいること」もステータスの1つ。色々な解釈はありますが、山手線の内側に住んでいれば、「都心在住」を名乗っても良いでしょう。今回取り上げる「雑司が谷」も、山手線の内側の街の1つ。知名度は今ひとつかもしれませんが、その実力は本物です。

 鉄道は長らくありませんでしたが、東京メトロ副都心線が2008年に開業。都電荒川線の鬼子母神前停留場も接続しています。副都心線で池袋まで2分、新宿三丁目まで6分、渋谷まで13分と、鉄道の便は申し分ない上、目白(JR山手線)、東池袋(東京メトロ有楽町線)へもラクラク徒歩圏内。池袋から歩いても15分程度なので、散歩がてらプラプラ歩いていくのもアリでしょう。

 道路状況もボチボチです。駅のすぐそばを南北方向に山手通りが通っており、東西方向には目白通りが通っていて、東西南北とも移動は問題なし。日本女子大学の横を抜ければ、首都高速の護国寺出入り口があり、高速道路へのアクセスも悪くありません。ただし裏道は狭い上に入り組んでいて、大きな車だと通り抜けられないような場所がゴロゴロあります。また、移動の中心となる山手通りは日常的に渋滞しているので、その点は予めご承知を。

◆こんなに便利なのに家賃は安い

 住む街としての雑司が谷の実力を示すデータとして、家賃の安さがあります。山手線の内側の駅の家賃相場を調べてみると(ワンルーム・1K・1DK。2月5日時点ライフルホームズ調べ)、雑司が谷(8.57万円)より安いのは、千駄木(8.36万円。東京メトロ千代田線)、本駒込(8.54万円。東京メトロ南北線)、東大前(8.04万円。同)、白山(8.28万円。都営三田線)の4駅のみ。これら4駅はいずれも家賃相場が比較的安い東側にあり、西側でこの安さは圧倒的です。

 駅前に大きなスーパーはなく、その点は少々不満ですが、少し歩けばスーパーは何店かありますし、先述の通り、目白や池袋へは徒歩圏内です。学生が多く住んでいるため、コンビニは非常に多くあり、昔ながらの個人商店も健在です。

 鬼子母神のあたりは落ち着いた雰囲気の昔ながらの住宅街が広がっており、昭和にタイムスリップしたような場所もありますが、一方では裏道などに少しずつオシャレな店もオープンしており、ブラブラと散歩を楽しめるのも魅力の1つ。基本的には庶民派タウンですが、目白方面に足を運べば、セレブな雰囲気も楽しめます。また、池袋のジュンク堂の脇を通る東通りは密かなグルメスポットになっており、飲食店のチョイスも豊富です。

 気になる点があるとすれば、雑司ヶ谷霊園が街の多くを占めていることでしょうか。雑司ヶ谷霊園は夏目漱石をはじめ、多くの著名人が眠る23区内最大規模の霊園ですが、とにかく広いので、夜は不気味と感じる人もいるかもしれません。ただ、霊園内には電灯があり、深夜でも通り抜け可能ですので、度胸試しには最高かも? 冗談はさておき、地の利の良さと家賃相場の安さは特筆すべきレベルなので、一度は山手線内に住んでみたいという方は、検討する価値があると思います。

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