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王貞治氏が明かす「プロ野球16球団構想」の真意

王氏、金田氏、長嶋氏との「ONK対談」での1枚

 独立リーグが実績を残している地域には野球ファンも多い。(現在、プロ球団がない)四国、新潟、北陸、沖縄あたりも可能性はある。昨年7月には、田尾(安志)がGMに就任して、沖縄に「琉球ブルーオーシャンズ」ができた。独立リーグに所属せず、将来NPBが参入枠を拡大した場合に加盟することを目標に置いている。NPBの二軍、三軍や独立リーグ、台湾のチームと対戦していくそうです。3年後を目途にNPBへの加盟を目指すようで、沖縄にチームができたことで弾みがつくと思う。

「16」という数字にも理由があって、2の倍数でないとルール上の不都合が出てくる。

 12球団を2リーグで割ると6球団。AクラスとBクラスで割ると3球団になり、今のCS(クライマックス・シリーズ)のように中途半端な戦いになる。16球団なら8、4、2、1と対戦の組み合わせが半端にならないので、あれこれ言われずに済むでしょう。

〈ソフトバンクは昨季、パ・リーグ2位ながらも、優勝した西武をCSで破り日本シリーズへ進んだ。こうしたCSでの“下剋上”が起こるたび、過去にも「シーズンの意味がない」という意見があった。

 また王氏が監督としてソフトバンクを率いた2004~2005年は、CSの前身となるプレーオフ制度で2位球団に敗れ、日本シリーズ進出を逃した。辛酸をなめた経験も、「16球団のほうが公平なルールになる」との思いに繋がったのかもしれない〉

※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号

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