具合が悪くて病院に行ったのに、何時間も待たされた挙げ句、診察は数分。そんな短時間で正しい診断をされているのか不安があるものの、聞くには聞けず…。
病院に行くことが、ストレスになっていませんか? 医師にベストな治療をしてもらい、ひいては自分の命を守るにはどうしたらいいのか。「外科医けいゆう」のペンネームで、ブログ「外科医の視点」を開設し、医療情報を発信する外科医の山本健人さんに教えてもらいました。
◆医師の肩書を正しく読み取ろう
「日本には『診療ガイドライン』があり、多くの医師はこれに沿って治療をするので、一般的な病気に関してはどの医師からでも大差ない治療が受けられます。ですから、出身大学で医師を選ぶ必要はありません」(山本さん・以下同)
ただし、専門医資格は気に留めてもいい。この資格を維持するには、一定の診療経験や試験などが必要なため、それなりに勉強熱心な医師といえる。海外留学は基礎研究で行う人も多いため、医療技術とは関係ないことも多い。
◆医師が若いからといって心配する必要はない
「治療はチームで行います。患者さんの症状は同じ科の医師と共有し、治療方針を決めるので、若い担当医の指示だからと不安に思う必要はありません」
若い医師の方が治療に対するフットワークが軽く、相談しやすいメリットも。
◆診察中にスマホ検索する医師に不安を覚える必要なし
昨今は、最新の医療情報を調べるため、医師もスマホなどで検索をする。
「スマホ検索する医師は知識が乏しいわけではありません。ただし、患者さんの目の前で検索を始めたら不安にさせてしまうので、私の場合、検索の理由を一言説明し、許可を得てから行っています」
※女性セブン2020年3月5日号