ただせさえ具合が悪い状態なのに、病院でのストレスは挙げだしたらキリがない。例えば、何時間も待たされた挙げ句、診察は数分。そんな短時間で正しい診断をされているのか不安があるものの、聞くには聞けず…なんてことも。
そんなことを経験して、病院へ行くこと自体が億劫になっていませんか? しかし、長寿国日本において病院との付き合いを考えることは不可欠。そこで、医師にベストな治療をしてもらい、ひいては自分の命を守るにはどうしたらいいのか。「外科医けいゆう」のペンネームで、ブログ「外科医の視点」を開設し、医療情報を発信する外科医の山本健人さんに聞いてみた。
◆クレームが言いにくい時はスタッフに相談を
相性が合わない、コミュニケーションが取れない医師は担当を変えてもらった方がいい。がまんする必要はない。医師本人に言いにくいときは、看護師などのスタッフに相談するのも手。通院の曜日や時間帯を変えてくれたり、ほかの医師を受診できるよう手配してもらえる。
◆1人の医師に診療を続けてもらった方がメリットは大きい
同じ医師に継続的に診てもらった方が、患者に関する情報量が蓄積されるため、ベストな診療をしてもらいやすくなる。また、本人が自覚できないようなちょっとした異変にも気づいてもらいやすい。
特に、同じ症状が続く場合は、さまざまな薬や治療法も試せるので、より自分に合った治療法を提案してもらえる。近所などの通いやすい診療所の中から、信頼できるかかりつけ医を見つけておくことが予防医療にもつながる。
◆スタッフへの対応がぞんざいな医師には要注意